東工大院で原子力研究…IT社長でもある才女がプロレスデビューするまで「アニメや漫画のような面白さを感じた」
今の時代、多くの二刀流が存在するが、“プロレスラー”と“大学院生”の二刀流というケースは非常にレアだろう。今年4月に大学院生となったビッグ春華は、平日は原子力などのエネルギーを研究し、アプリ開発事業も行っている。その一方で、173センチという恵まれた身長を生かして戦うJTO所属のプロレスラーでもある。そんな彼女へのインタビュー前編は大学院生になるまでの経緯、そしてプロレスラーとしてデビューしたきっかけについて聞いた。

自分は理系だと気づいてエネルギー系の研究者かエンジニアになりたかった
今の時代、多くの二刀流が存在するが、“プロレスラー”と“大学院生”の二刀流というケースは非常にレアだろう。今年4月に大学院生となったビッグ春華は、平日は原子力などのエネルギーを研究し、アプリ開発事業も行っている。その一方で、173センチという恵まれた身長を生かして戦うJTO所属のプロレスラーでもある。そんな彼女へのインタビュー前編は大学院生になるまでの経緯、そしてプロレスラーとしてデビューしたきっかけについて聞いた。(取材・文=橋場了吾)
ビッグ春華は、2004年に東京で生まれた。現在の身長は173cm、小さいころから背が高かったという。
「小学校のときに160cmはありましたね。中学校では部活でバスケをやっていたんですが進学校だったので部活メインという感じでもなくて」
現在は東京科学大学(旧・東京工業大学)大学院修士課程に在籍しているが、いつから自分が“理系”であることに気づいたのだろうか。
「中学受験のときに『自分は理系だ』ということに気づきました。はっきりと、数学と理科が得意で、国語と社会が苦手という典型的な理系ですね(笑)。中学時代から、エネルギー系の研究者かエンジニアになりたかったんです。それでプログラミングも始めました。スマホを持ち始めたころから、Webサイトを作ってみたいなと思うようになって。最初は掲示板みたいなものを作り始めました。(筆者「2ちゃんねるみたいな?」)そうです、簡単に作れますよ(笑)。実は、今もアプリの受託開発もやっているんです。一応法人格を取ってやっているので、社長みたいな感じで」
大学院で勉強している“エネルギー”とは、どのような分野なのか。
「小学生のときから、理科の中でも電気系の科目が好きでしたね。そこから、放射線や原子力発電に興味を持ち始めて。でも最終的にはアプリのエンジニアになりたいので、大学院は本当に興味で通っている感じです(笑)」

JTOなら学生とプロレスを両立できそうだと思った
バキバキの理系学生である春華が、プロレスの世界に興味を持ち始めたのはコロナ禍だった。
「高校時代ですね、コロナ禍で時間が結構あって……そのときにAbemaやYouTubeでたまたまプロレスを見たのがきっかけです。当時はまだどんな技なのかまでは理解できていなかったと思うんですけど、アニメや漫画のような面白さを感じました。初めて(会場に)見に行ったのは、プロレス殿堂会でした。試合ごとにロープを消毒していた時期ですね。当たり前の話なんですけど、音・臨場感・迫力がすごくて『痛そうだな』と思いました」
大学に進学した春華は、少しだけプロレスサークルにいた。マネジャーになるつもりが、やはりその身長を買われて選手も経験した。
「マット運動も苦手でしたし、倒立も最初は全然できなくて……受け身も大変でした。そのサークルに、塚本竜馬さんが教えに来ていて、その縁でJTOの練習に参加したんです。実は、JTOはファンとしてよく見に行っていたので、憧れの女子選手と一緒に練習ができるのが嬉しかったですね。それで初めて練習に行った日に、(2024年)8月29日にデビューしよう! という話をいただいて……さすがに一旦持ち帰りましたけど。
それで学生プロレスの知り合いに話したら『TAKAみちのくさんに騙されているよ!』と(笑)。でも悪気がないというか、悪いことでもないですし、結果騙されていないですし(笑)。学生プロレスだと練習用のリングがなくて畳の上でしたけど、JTOだとリングもありますし普通のリングネームでデビューできるので。あとは、JTOだったら、学生とプロレスを両立できそうだなというのもあってデビューを決意しました」
(28日公開の後編へ続く)
あなたの“気になる”を教えてください