初ツアーで5か国15公演のONE OR EIGHT、アルゼンチンで感じた幸せ「ファンはメッシと同じ」【ライブレポ】

8人組ボーイズグループ・ONE OR EIGHT(MIZUKI、NEO、SOUMA、RYOTA、REIA、TAKERU、TSUBASA、YUGA)が16日、東京・Zepp Hanedaで「ONE OR EIGHT 1st LIVE TOUR -GATHER- FINAL in JAPAN」ファイナル公演を開催した。グループ名の通り、「一か八かを世界に挑戦」をコンセプトに2024年8月16日、シングル『Don’t Tell Nobody』でデビュー。同ツアーでは、日本を含めて5か国15公演を展開した。SNS総フォロワー数は約450万人。開演前の囲み取材では、海外での出来事、今後の目標などを語り、ステージでは2時間で27曲を披露した。

「ONE OR EIGHT 1st LIVE TOUR -GATHER- FINAL in JAPAN」ファイナル公演を開催したONE OR EIGHT【写真:Norito Ohazama】
「ONE OR EIGHT 1st LIVE TOUR -GATHER- FINAL in JAPAN」ファイナル公演を開催したONE OR EIGHT【写真:Norito Ohazama】

Zepp Hanedaで最終公演

 8人組ボーイズグループ・ONE OR EIGHT(MIZUKI、NEO、SOUMA、RYOTA、REIA、TAKERU、TSUBASA、YUGA)が16日、東京・Zepp Hanedaで「ONE OR EIGHT 1st LIVE TOUR -GATHER- FINAL in JAPAN」ファイナル公演を開催した。グループ名の通り、「一か八かを世界に挑戦」をコンセプトに2024年8月16日、シングル『Don’t Tell Nobody』でデビュー。同ツアーでは、日本を含めて5か国15公演を展開した。SNS総フォロワー数は約450万人。開演前の囲み取材では、海外での出来事、今後の目標などを語り、ステージでは2時間で27曲を披露した。(取材・文=柳田通斉)

 ファイナル公演の地は、羽田空港に程近いライブハウス。外では離着陸の音がする中、世界を飛び回る8人が歌い、踊った。午後6時20分、定刻より20分遅れて登場。フード付きコートを脱ぎ捨てると、勢いよく英語の詞でラップも入った『Young & Reckless』とテレビアニメ『鎧伝サムライトルーパー』のエンディング主題歌『POWER』を披露。3曲目では、この日配信リリースの新曲『YANKEE SQUAT』を鋭い目つきで歌い上げた。

 同曲は、日本独自の“ヤンキー座り”をモチーフにし、冒頭から腰をグッと落としたそれを披露した。英語詞に「まるで単車」「ボンタン」「ヤンキー座り」などの文言を入れている。

 開演前の囲み取材では、TSUBASAがヤンキー座りを実演してみせた。

「足を広げ、腰をまっすぐ落としていただいて。座ったら少し、ちょっと前に体を入れて背筋伸ばしたまま斜め45度で、こんな感じでガンを飛ばして(笑)」

 昭和にはよく見た光景。海外でこれがどう受け取られるかは見ものだが、赤髪のTSUBASAがその本質的な狙いを説明した。

「ヤンキーの本質というか、『自分たちの居場所は自分たちで作る』っていう意味合いがあります。僕たちONE OR EIGHTという存在自体が、ワンダーズ(ONE OR EIGHTファンの総称)の皆さんの『居場所でありたい』という思いがあります。『ヤンキー』って聞くと、威圧的なイメージを持たれるかもしれないですけど、結構、優しい意味合いがこもった楽曲になってます」

 そんなONE OR EIGHTは、オーディションを経て23年8月に結成。すぐに海を渡り、韓国でのレッスン、学校の文化祭でパフォーマンスをするなどして経験を積んだ。24年6月には、SNSに投稿した『KAWASAKI』が10日間で1000万回再生。国内外で注目される中、2か月後に『Don’t Tell Nobody』でグローバルデビューを果たした。

 そして、YouTube総再生回数2億8000万回、TikTokでの楽曲使用動画は4億7000万回超を記録。初ツアーでは、日本での5公演に加え、米国、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルの10都市10公演を展開し、囲み取材では、各々が思いを語った。

MIZUKI「国ごとの異なる反応を肌で感じることで、パフォーマンスをどう改善すべきか多くの学びを得たツアーとなりました」

NEO「国境を越えるツアーは楽しいことばかりではなく苦難も多かったものの、その分だけファンと一緒にいる瞬間が尊く感じられました」

SOUMA「日本のワンダーズの皆さんは、パフォーマンスの一つひとつをちゃんと見届けてくれますが、北南米では一緒に踊ったりとか、音楽の共有にフォーカスしている感じがしました。どの公演も楽しかったです」

RYOTA「海外は『もっと来いよ! 盛り上がらせてくれよ!』みたいな感じでした。俺らも圧(あつ)をかけてるけど、『向こうからの圧もすごい』みたいな(笑)」

 過酷な経験やハプニングもあったという。

REIA「1日かけて17時間、バスに乗って移動しました。もう、お尻が割れそうでした(笑)」(他のメンバーから『割れてるから』とツッコミ)

TAKERU「(海外で)残り4公演の時にイヤモニが壊れてしまって、そのままパフォーマンスをしました。経験が積まれました。レベル100です(笑)」

アルゼンチン公演でプレゼントされたユニホームを着用するメンバー
アルゼンチン公演でプレゼントされたユニホームを着用するメンバー

最大の目標はMSGでライブ

 4月24日のアルゼンチン・ブエノスアイレス公演では、現地メディア関係者からサッカー同国代表10番のユニホームをプレゼントされていた。サッカー経験者のMIZUKIは、日本時間早朝に生中継されたFIFAワールドカップ(W杯)準決勝アルゼンチン―イングランドも観戦。テンションを高めて言った。

「(10番は)メッシのですからその段階でもすごく幸せでしたが、メキシコでも、アメリカでもW杯の雰囲気を感じましたし、相乗効果でライブも盛り上がりました。それに、僕はアルゼンチン代表のアディショナルタイムでもゴールする『最後まで諦めない姿勢』に強い感銘を受けましたし、『メッシのために全員が走る姿』が好きです。ファンはメッシと同じ。あのようにONE OR EIGHTも『ファンのために全力で走る(パフォーマンスする)存在』でありたいです。

 デビュー前から海外で武者修行し、国内外でファンを増やすスタイルは女性グループではXGの例があるが、日本のボーイズグループでは前例がない。その挑戦の過程で初ツアーを展開し、大都市の米国のロサンゼルス、ニューヨーク公演でもチケットを完売させている。だが、YUGAは謙虚に言った。

「まだ行ってない国もたくさんあるので、もっとワンダーズを増やしながら、いろんな大きい会場でパフォーマンスできるように、頑張っていきたいなと思っています」

 グループの大目標は、「ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でライブをすること」。TSUBASAはそれを口にした上で、「この先の1年は、もっと日本の皆さんに僕たちの存在を知ってもらって、ファンクラブを拡大していきたいです」と言い、前を見据えた。

 日本のボーイズグループも群雄割拠で、それぞれがさまざまな形で「世界(グローバル)」を目指しているが、ONE OR EIGHTは独自のスタイルでその足掛かりをつかんでいる。これまでに13か国でライブを展開。本編ラストで歌唱した『TOKYO DRIFT』のミュージックビデオは3200万回を記録し、米国で最も権威のあるラジオチャート「Mediabase Top40」にて8週連続でランクインした。その状況下、アンコール時には、9月16日に初デジタルEP『EN-GINE』のリリースを発表。SOUMAは「もっと、すてきな景色をワンダーズと見ていきたいです」と言い、NEOは感極まりながら「僕らは日本を出て世界に挑戦するのではなく、日本のワンダーズと一緒に世界に挑戦するんです」と宣言した。

 この日深夜には、初の冠番組・日本テレビ『イチバチ! -東京から世界へBET-』(木曜深夜0時59分、初回のみ深夜1時9分、関東ローカル)がスタート。さまざまなサポートを受け、8人の“成長フライト”は、さらなる上昇気流を目指す。

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