「スマホを置いたままでも盗まれない」ブラジル人が驚いた日本の“治安” 「高すぎる」と嘆いた意外なもの

サッカーFIFAワールドカップ(W杯)が盛り上がりを見せる中、日本人サポーターのごみ拾いが世界中から注目を集めている。海外の人からはどのように見えているのか。サッカー大国・ブラジルから来日した旅行者は、日本のごみ拾いの文化に称賛を贈った一方、日本に来て驚いたこともあるそうで……。約1か月もの滞在で感じたという日本の印象、母国との違いを聞いた。

サッカーへの関心が高いブラジル出身のルーシーさん【写真:ENCOUNT編集部】
サッカーへの関心が高いブラジル出身のルーシーさん【写真:ENCOUNT編集部】

サッカー大国ブラジルから見た日本

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)が盛り上がりを見せる中、日本人サポーターのごみ拾いが世界中から注目を集めている。海外の人からはどのように見えているのか。サッカー大国・ブラジルから来日した旅行者は、日本のごみ拾いの文化に称賛を贈った一方、日本に来て驚いたこともあるそうで……。約1か月もの滞在で感じたという日本の印象、母国との違いを聞いた。

 3度目の来日というブラジル出身のルーシーさん。今回は30日間という長期の日程で、東京、大阪、京都、浜松など、日本各地を巡っている。

“サッカー王国”ブラジル出身ということもあり、開催中のワールドカップ(W杯)にも熱い視線を送っている。6月30日に行われた日本対ブラジル戦では、日本が1-2で敗戦。印象に残った日本代表選手として、中村敬斗の名前を挙げ、「その美貌で世界的に有名だけど、実力もある選手」と称賛した。

 W杯会場で日本人サポーターが試合後にスタンドのゴミを拾う姿は、ブラジル国内でも広く知られているといい、「すごくいい手本です。ネットには日本人がゴミを片付けている様子を映した動画がたくさんあるんです」と語る。

 3度の来日でも、日本の礼儀正しさと治安の良さに好印象を抱いているという。

「街中で警察官をあまり見かけないのに、日本はいつも安全。教育のおかげなのかもしれません。どこの国にもいろいろな問題はありますが、日本に来る人はみんな『日本は安全』と言います」

 日本では紛失物が盗難に遭いづらいという事実にも、驚きを隠さない。「スマホを置いたままにしていても、誰も持っていかない。ある日、薬の箱を置き忘れてしまったことがあったのですが、後で戻ったらそのまま残っていました。だから、(自分の国とは)違います」と、日本の公共マナーの高さに感心しているという。

 一方で、日本人が当たり前のように受け入れている物価、食料品の価格差には衝撃を受けたようだ。

「うどんや鉄板焼きは大好きです。でも、お肉はブラジルの方がいいですね。日本は特に和牛が高すぎます。日本で手頃なのはハンバーガーくらい。ブラジルにも質のいいお肉はあります。肉の種類は少し違いますが、日本ほど高くはありません」

 スマートフォンで自国の青空市場「フェイラ・リーブル」の写真を見せながら、農業大国ブラジルの豊かさを紹介。そこには、色とりどりの果物が山積みになり、手頃な価格で売られている光景が映し出されている。

「ブラジルには本当にたくさんの果物があります。果物を売る大きな市場があって、日本人もそこへ行くと、果物のおいしさに驚いて、とても気に入るんですよ。しかも、日本ほど高くありません。日本は果物が高いですね」

 治安の良さや礼儀正しさに感銘を受ける一方、物価の高さには戸惑いも見せたルーシーさん。異なる文化を行き来する旅行者の視点は、私たち日本人が当たり前だと思っている日常を、見つめ直すきっかけを与えてくれている。

次のページへ (2/2) 【写真】ブラジルの青空市場「フェイラ・リーブル」
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