青木真也、「今回が最後」の真意とは ABEMAカメラに語った胸中「投了のようになることが増えた」
ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeが19日までに更新され、ONEチャンピオンシップ4年ぶりの日本大会「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」(28日、東京・有明アリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継)でライト級MMA/5分×3Rルールにてセージ・ノースカット(米国)と対戦する、青木真也のインタビュー動画が公開された。青木が記者会見で「今回が最後だと思う」と語ったことへの真意や今回の試合にかける思いを語っている。
「この試合、勝てますか?」
ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeが19日までに更新され、ONEチャンピオンシップ4年ぶりの日本大会「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」(28日、東京・有明アリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継)でライト級MMA/5分×3Rルールにてセージ・ノースカット(米国)と対戦する、青木真也のインタビュー動画が公開された。青木が記者会見で「今回が最後だと思う」と語ったことへの真意や今回の試合にかける思いを語っている。
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これまでの戦績を振り返ると、青木は「今の格闘技は“発表会”“競技会”であり、プロ格闘技ではない」と昨今の格闘技について言及。この言葉の真意を「客と作り手の質の低下。つまらなくて、意味のない、スクラップのようなコンテンツが量産されるようになった。それを否定しないし、好きにすればいいと思う一方で、俺は自分が求めるクオリティーのプロ格闘技をどこまでやれるのだろう? という思いがある」と語った。
この青木の自問に対し、スタッフは「『これが最後の試合になる』と記事になってしまっている」と切り込むと「文脈の読めなさに絶望するよね」と一蹴。続けて、「俺にとっては、『全然分かってねぇんだ』『これは言葉が通じていないな』というリトマス紙になった。すごく孤独ですよ。だまされときゃいいんじゃないですか?」と笑みを浮かべた。
また「この試合、勝てますか?」の質問に対しては「勝てたらいいね」と応じる。
この回答となった理由を「『勝ってやる!』という欲求が衰えてくるんです。俺を突き動かす原動力は『自分を認めさせたい』という気持ちだった。だけど、それってどこかのタイミングでなくなりますよね。この気持ちがなくなった俺が、どこに向かっていくのか。すごく興味深い」と自己分析。
さらに、「相対的な評価から降りた。負けて、相対的な順位が落ちていくことに耐えられない。それに加えて、ほとんどの試合展開が読めるようになり、将棋のおける“投了”のような『参りました』という状況になることが増えた」と胸の内を吐露し、「ただ、これは将棋ではなく、格闘技。理屈だけではなく、諦めずに頑張る。これを最後の課題としてやりたい」と意気込んだ。
最後の「青木さんのファンは何に期待すればいい?」という問いに対しては「テメェで見つけろと思う」とした上で、「あのさ、今の社会問題って全部これなの。すがるものがなくて、“推し”という文化にしてる。『推しは青木真也』というヤツがいたら、『辞めろ、くたばれ』って言うね。ファンには心の底から感謝してるけど、あくまで青木真也は青木真也で、お前じゃねぇんだよ。いつまでも戦いを求め続けられても、俺はお前らに付き合わねぇ」とファンの心を揺さぶる言葉を放ち、「俺が1月にこの試合終わってからどうなるのか。すげぇ楽しみなんだよな」と締めくくった。