X JAPAN・HEATHさん、大腸がんのため55歳で死去 6月から闘病生活も10月に容体が急変
ロックバンド・X JAPANのベーシスト、HEATH(本名:森江博)さんが、大腸がんのため亡くなっていたことが11日、HEATHさんの公式サイトで伝えられた。55歳だった。
YOSHIKI、Toshlらが追悼のコメント
ロックバンド・X JAPANのベーシスト、HEATH(本名:森江博)さんが、大腸がんのため亡くなっていたことが11日、HEATHさんの公式サイトで伝えられた。55歳だった。
公式サイトが「皆様へ大切なお知らせ」と題して更新され、「悲しいお知らせをさせていただかなくてはなりません。X JAPANのベーシストであるHEATHが令和5年10月29日 大腸がんのため55歳で永眠いたしました。6月に病院での検査で大腸がんが発見され、闘病生活を送っておりましたが10月に入り容体が急変し、入院先の病院で息を引き取りました。ここに皆様からの生前のご厚誼を深謝し、故人に心から哀悼の意を表しますとともに謹んでご通知申し上げます」と訃報を伝えた。
続けて、「X JAPANメンバーは全員、HEATHと直接お別れをしましたが突然のことでメンバー、関係者一同、まだ気持ちの整理がついていない状態です」と説明。「ご遺族の意向に沿い、葬儀後に皆様へのご報告を予定しておりましたが一部メディアでの報道により、急遽予定から前倒す形でのお知らせとなりました」とこのタイミングでの発表となった理由についても説明した。
「葬儀につきましては、近親者のみにて執り行わせていただきます。親族のみの家族葬となりますため誠に勝手ながら、ご弔問ご香典ご供花などはご辞退申し上げます。葬儀日程につきましても、非公表とさせていただきます。何卒ご理解賜りますようお願いいたします」と呼びかけた。
また、後日、お別れの会を執り行う予定であることもアナウンスした。さらに「生前、HEATH本人がすべてをリーダーであるYOSHIKIさんに一任したいと語っていたことをご遺族を通じてYOSHIKIさんご本人にお伝えし、ご承諾いただいております」と説明した。
メンバーコメントは下記の通り。
◯YOSHIKI
「まだ気持ちの整理がつかず、どう言葉にすればいいのかわかりません。YOSHIKIとしてのコメント、そして X JAPANのリーダーとしてのコメントをどのように区別すれば良いのかもわかりません。NYでの公演とイベントを終えた直後に、HEATHの訃報を聞きました。HEATHに会いに行くため、東京へ飛びました。
HEATHは、HIDEに紹介されて1992年にX JAPANへ加入しました。ニューヨークのロックフェラー・センターで加入発表の記者会見を行い最初のコンサートは東京ドーム。最初のテレビ出演は紅白歌合戦。そんな凄まじい状況の中計り知れないプレッシャーを感じていたと思いますが彼はいつも最善を尽くして、X JAPANを支え続けてくれました。バンドを再結成した後は、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アジアと世界中を一緒に回りました。TAIJIの最後となったステージで、彼と一緒にベースを演奏することを提案したときもHEATHは快く引き受けてくれました。彼は、バンドのメンバーとしても、人としても、本当に最高のベーシストでした。
特に、この1年は、今まで以上にHEATHとの距離が近くなってました。昨年の自分の誕生日、自分の番組に出てくれた時、収録後の控室で今までにないほど長い時間、色々なことを話しました。それ以来、明け方まで二人で何時間も電話で語り合ったこともありました。今年の8月20日には、僕のディナーショーにも来てくれました。まさかその日が、HEATHと一緒に立つ最後のステージになるとは思ってもいませんでした。HEATHの望みを叶えられなかったのは、全て自分の責任です。最後のお別れの場で、HEATHに謝りました。YOSHIKIとしては、あまりの悲しみで身も心もボロボロで今は言葉が上手くまとまりません。今立ち止まったら、これ以上歩けなくなる気がしてひたすらに、怒涛のスケジュールをこなしています。ただ、バンドのリーダーとしては、最後に果たさなくてはいけない責任が残っています。
『しんみりしないでください。明るく楽しく見送っていただきたい』『メモリアルコンサートをYOSHIKIさんにやっていただきたい』これは、ご遺族より預かったHEATHからの言葉の一部です。これから親族の方たちと話し合い、HEATHの願いを実現させるしかないと思っています。そして、それを実現させるには、戦わなくてはならないことがいくつかあります。HEATHへの想いは、語ればきりがないです。感謝してもしきれません。心の整理ができたときに、改めて伝えたいと思います。HEATH、今までありがとう。そして、安らかに眠ってね。またいつか、一緒に音楽を奏でようね」
◯Toshl
「今は想いをとても言葉にすることができません。HEATH心からありがとう。龍玄とし」
◯PATA
「残念すぎるよ。まだ一緒に演りたかったな。俺は、もーちょっと頑張るから応援してくれ。ただ今は、安らかに」
◯SUGIZO
「かけがえのない盟友、HEATH。信じられない。ずっと闘病していたなんて。突然逝ってしまうなんて。心が張り裂けそうです…。バンド仲間として出逢って32年、バンドメイトとなって15年。君との時間は眩い思い出ばかり。また一緒にステージに立ちたかった。続きの景色を見たかった。君は誰よりもストイックで、鉄壁で、孤高のベースプレイヤーだった。リスペクトしかなかった。かけがえのない盟友、HEATH。1年前、最後に一緒に立ったステージは生涯忘れない。長い間本当にありがとう。そして本当にお疲れ様。どうか安らかに…。いつか、そちらでまた一緒に音出そうね」