アクアリウム「めだか盆栽」を成層圏に打ち上げ 改良メダカの第一人者、宇宙へのアツい思い

改良メダカの第一人者で、メダカの総合情報サイト「めだかやドットコム」代表を務める青木崇浩氏が16日、東京都八王子市で、独自に開発したアクアリウムのアート「めだか盆栽」の“宇宙打ち上げ”の記者会見を行った。同プロジェクトは「福祉事業所が作り上げる日本メダカの世界観を伝え、世界に癒やしを届けること」を目指し、クラウドファンディング(目標金額300万円)を展開している。

「めだか盆栽」の“宇宙打ち上げ”会見が行われた【写真:ENCOUNT編集部】
「めだか盆栽」の“宇宙打ち上げ”会見が行われた【写真:ENCOUNT編集部】

「NASA」アジア代表のガービー・マッキントッシュ氏からのメッセージ映像も

 改良メダカの第一人者で、メダカの総合情報サイト「めだかやドットコム」代表を務める青木崇浩氏が16日、東京都八王子市で、独自に開発したアクアリウムのアート「めだか盆栽」の“宇宙打ち上げ”の記者会見を行った。同プロジェクトは「福祉事業所が作り上げる日本メダカの世界観を伝え、世界に癒やしを届けること」を目指し、クラウドファンディング(目標金額300万円)を展開している。

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 めだか盆栽は、ガラス水槽の中に水草などを仕立てた現代風の盆栽。水を入れればメダカを飼うことも可能で、専用の土とともにバクテリアを着生させる仕組みを取り入れている。青木氏は「めだか×福祉」をテーマにした社会貢献事業にも注力。精神障害や発達障害の若者、引きこもりなどの悩みを抱える人たちの就労支援に取り組んでいる。就労支援で働く従業員は、めだか盆栽の製造、店頭販売、売り場づくりなどに従事しているという。

 会見で青木氏は「年上を尊重し、年下に優しく、仲間を大切にする、自分が好きだというものを出していく。こういったスタイルの八王子発の発展型福祉に取り組んでいます。ここに集まる仲間たちの思いが宇宙に打ち上がり、世界に広まっていけば。みんなで作っているめだか盆栽を通して、私たちの福祉事業に加えて、世界の人たちに日本の素晴らしい文化を知っていただきたいです。僕の周りには多くのスタッフや福祉事業の利用者がいます。いかにみんなが喜んでくれるか。そう考えた時に宇宙になりました」と、熱い思いを明かした。

 直径10センチ、高さ12センチのアクリル製の円柱に複数の植物を入れためだか盆栽1個を打ち上げる。生体のメダカは入れない。打ち上げ予定日は10月15日。予備日として同16日、同22日を設けている。直径1.8メートルの特殊な気球を打ち上げ、気球は成層圏で割れる。パラシュートが地球に落ちてくるのを回収する流れだ。打ち上げ場所は気流や気象状況を検討して直前に決まる。福島・南相馬の沖に落ちる予定で、打ち上げから回収までの所要時間は2時間24分。「成層圏はマイナス40度になるそうで、中身が凍ります。メダカも水も入れません。回収しためだか盆栽はプリザーブドフラワーにして店舗に飾りたい」と青木氏。成功確率は70%ぐらいを見込んでおり、「もし、うまくいかなかったら、次もやります。成功するまでやりたいです」と語った。

 クラウドファンディングの募集は11月30日までで、寄付は維持費・管理費・教材などの資金として使用する。打ち上げるめだか盆栽にはカメラを取り付け、成層圏で撮影した写真を使ったポストカードなどをリターンにすることを考えているという。

 会見では、米航空宇宙局(NASA)のアジア代表を務めるガービー・マッキントッシュ氏からのメッセージ映像が流された。司会は元「AKB48」で女優・タレントの前田亜美が務めた。

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