木下ほうか、理想とは真逆の行動 「ひたすら好感度が上がる役をしたい」と語っていた

俳優・木下ほうかによる複数の女優への性加害疑惑が報じられた。記者は昨春、映画「裸の天使 赤い部屋」でインタビューしたが、木下は自身のクセ強ぶりを明かしながら、「ひたすら好感度が上がる役をしたい。CMが欲しいから」と話していた……。

木下ほうか【写真:ENCOUNT編集部】
木下ほうか【写真:ENCOUNT編集部】

複数の女優への性加害疑惑で活動休止中 1年前のインタビューでクセ強ぶりを明かす

 俳優・木下ほうかによる複数の女優への性加害疑惑が報じられた。記者は昨春、映画「裸の天使 赤い部屋」でインタビューしたが、木下は自身のクセ強ぶりを明かしながら、「ひたすら好感度が上がる役をしたい。CMが欲しいから」と話していた……。(文・平辻哲也)

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 木下は一連の報道を概ね認める形で、無期限活動休止を発表したが、被害女性の深い傷を思うと、胸が痛い。自分の権力を利用して、相手の人権をじゅうりんすることはあってはならない。しかも、映画界では、榊英雄監督による女優への性加害が報じられたばかり。今どき、映画界でこんな暴力がまかり通るとは……。業界の片隅にいる者として、恥ずかしさも感じた。

 同時に、インタビュー記事を書くことは、性加害を増長させる一端にもなりうるのではないか、と恐ろしさも感じた。というのも、インタビューでは、事前に対象となる方の作品をなるべく多く見た上、プロフィールなども頭に入れてから臨み、記事ではありのままの魅力を伝えたいと思ってきたからだ。毎回、読者には面白く、取材対象者には力になるものを、という気持ちで臨んでいる。

 木下の主演映画「裸の天使 赤い部屋」は、不動産会社社長が不思議な魅力を持つ少女との秘密の逢引にハマっていく姿を描くエロティック・サスペンス。妻子持ち、社会的な地位も築いた不動産会社社長が多忙な日常のストレスを解放するため、週に1度、“さえない男”に変装するという二重生活を送っている。ある時、かつての実家に入り込んでいた謎めいた少女、文子と出会い、その愛欲生活に溺れていく……。

 木下は相手役を務めた若手女優について、初対面の印象は「すこぶる悪かった」とダメ出し。「本読みで初めて顔合わせをしたんですが、本読みもダメ、立ちげいこもダメ。主役の権限として、本来なら、オーディションに立ち会わせてもらいたかった。監督には『この人はヤバいから、補欠の人を用意してください』と言ったくらいだったんです。でも、実際に現場に入って、出来上がった作品と見たら、最初の印象とまったく逆。どうやら、僕のことを恐れていたみたい。私の普段の役におけるイメージは嫌味、気持ち悪い人だったから」

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