TBS系ドラマ「妻、小学生になる。」（毎週金曜、午後10時）の第8話が11日に放送された。堤真一主演の同作は、芳文社「週刊漫画TIMES」に連載中の村田椰融（むらた・やゆう）による同名漫画で、10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻（母）と奇跡の再会をする物語。

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（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　大みそかの夜に突然倒れた万理華（毎田暖乃）は、貴恵（石田ゆり子）としての記憶をなくしそのまま意識を失った。万理華の身に起きた異変を聞いた友利（神木隆之介）は、生まれ変わりの小説「君と再び」を書いている出雲（當真あみ）なら何かわかるかもしれないと考え、圭介（堤）と麻衣（蒔田彩珠）、万理華とともに出雲のサイン会に足を運ぶことに。

　出雲から「自分は生まれ変わりではない」と聞かされた圭介たち。小説家を目指しながら志半ばで事故死した高校教師・吉原（水川かたまり／空気階段）の魂が、ケガでバスケットを諦め「消えたい」と考えていた出雲の身体に入り込んでしまったという。出雲は「借りたものはいつか本当の持ち主に返さないといけない」と話す。

　万理華が貴恵の生まれ変わりではなく憑依しているだけだと知った圭介たち。さらに寺カフェのマスター（柳家喬太郎）からは「貴恵とはとっくに今世での縁を終えている」「貴恵が帰ってきた意味をよく考えること」と諭される。一方、万理華は守屋（森田望智）から、圭介が「今後誰とも結婚も恋愛もしない」と話していること、そして守屋が圭介のことを強く思っていることを知る。

　そのころ、貴恵は万理華の身体に入り込んでしまったときのことを思い出す。千嘉（吉田羊）に「消えてくれないかな」と言われ、夜の公園でパジャマのまま泣いていた万理華に、貴恵が話しかけたことがきっかけだったのだ。

　大事な話があると圭介、麻衣、友利、千嘉を呼び出した万理華。「死んでからもずっとこの家に来ていた。もう一度会って『しっかりしなさい』と伝えたかった」と切り出し、「私は生まれ変わりではない。この体は万理華ちゃんに返さないといけない」と話す。万理華と貴恵が共存する方法を絶対に見つけ出すと言う圭介を、万理華は「私は本当の万理華ちゃんの人生を奪っている」と突き放す。

　追いすがる圭介と麻衣、友利に「あんた達には本当にがっかりした」「こんなことになるなら帰ってくるんじゃなかった」とこぼす万理華。「私がいなくても自分の力でしっかり生きるのよ」という言葉を残して、万理華から貴恵の人格は消えてしまう。

　万理華が“生まれ変わり”ではなく、“憑依”しているだけだったということが明かされた第8話。最終回を前に、新島家に再び別れが訪れることになった。視聴者からは「ゾンビにならずにみんなが幸せで前を向ける着地点はどこ」「貴恵でなくなってしまうのはさみしいが、万理華親子はいい親子に戻ってほしい」「あと2回？もう？どうなるの？全く想像できません」と惜しむ声が続々。