83kg→47kgで激変のSAAYA、転機となったのは平野紫耀からのファンサ いつか直接伝えたい「ありがとう」

格闘技イベントの入場曲にKing & Princeの『シンデレラガール』を使用し、自身のSNSプロフィールに「平野紫耀のおかげで人生変わりました」と掲げる格闘家がいる。DEEP JEWELSで活躍するSAAYAだ。格闘技を始める前は体重が83キロあった彼女だが、憧れの存在へ感謝を伝えるためにプロ格闘家を志し、37キロもの大減量を成功させた。

体重が83キロあったSAAYA【写真:本人提供】
体重が83キロあったSAAYA【写真:本人提供】

きっかけは「プロ格闘家になって有名になったら見てくれるんちゃう?」

 格闘技イベントの入場曲にKing & Princeの『シンデレラガール』を使用し、自身のSNSプロフィールに「平野紫耀のおかげで人生変わりました」と掲げる格闘家がいる。DEEP JEWELSで活躍するSAAYAだ。格闘技を始める前は体重が83キロあった彼女だが、憧れの存在へ感謝を伝えるためにプロ格闘家を志し、37キロもの大減量を成功させた。(取材・文=島田将斗)


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 プロフィールに記している通り、SAAYAはKing & Princeの元メンバーで、現在はNumber_iとして活躍する平野紫耀の大ファンだという。格闘技を始める前はひんぱんにライブに訪れており、“ファンサービス”をもらったこともある。

 手作りうちわには「こっち見て」や「ウインクして」などの文字を書くのが相場だが、他とは変わったものを作ろうと、自身の体型と絡めて「ゴリラって呼んで」と記してライブに参戦。すると平野に気付かれ、笑いながら「ゴリラ!」と声をかけられたそうだ。

 これがSAAYAの人生の転機だった。

「ファンサに対して『ありがとう』って伝えたいけど、言える機会ってないじゃないですか。一般人やから届くことない」

 どうしても直接感謝を伝えたい。そう思ったときに頭に浮かんだのは、平野が過去のインタビューで語っていたエピソードだった。

「平野くんが総合格闘技を好きで見ていて、やりたかったけどマネジャーに止められたみたいなエピソードがあるんです。だったら自分が『プロ格闘家になって有名になったら見てくれるんちゃう?』って。U-NEXTとかで(試合の)配信もあるし」

 その思いのままに格闘技を始めた。「入場曲に『シンデレラガール』を流せる大会に出たい」という動機で地下格闘技にも出場。しかし、いざ本格的な練習を積んでいくと、段々と「強くなりたい、負けたくない」というアスリートとしての思いが表に出てきた。

「一生懸命に練習をしていたら『もっと上、もっと上』ってなって。YouTubeとかで見ていた総合格闘技団体・DEEPにアマチュアで出場できる機会ができたときに、『これに出ればもっと可能性が広がるな』と」

 そこから現在に至る。平野に「ありがとう」を伝えたいという原点の思いは消えていないが、いまは練習仲間や応援してくれるファンの存在が一番のモチベーションになっている。

「今はもう、みんなに喜んでほしいし、みんなで喜びたい。みんなのおかげで私は格闘技を続けてるので。みんな、勝っても負けても私を『かっこいい』って言ってくれるんですよ。でも私は、勝って『ありがとう』を言いたいから。そのために強くなりたいというか。負けない自分でいたいです」

柔術の大会のたびに痩せていったSAAYA【写真:本人提供】
柔術の大会のたびに痩せていったSAAYA【写真:本人提供】

大幅減量経験も皮膚のたるみはナシ

 格闘技を始めた当初の体重は83キロ。いまの見た目とは全く違う。初めはブラジリアン柔術(BJJ)の大会にエントリーするところからスタートした。

「BJJって道着込みで当日計量なんですよ。無理にでも痩せるために、自分のいまの体重よりも1個下の階級に毎回エントリーしました。その日までに痩せないと、試合成立しませんから」

 昼間は住友生命保険の営業として働き、それ以外の時間は週に6日、毎日2時間~3時間の練習。それに加えて、毎朝1時間のウォーキングやランニングなどの有酸素運動で汗を流した。

 あえて「体重を落としきらなければ試合に出られない」という環境を作り出し、毎回この壁を乗り越えてきた。その地道な努力が実を結び、最初の1年で約29キロの減量に成功。その後もMMAの試合に向けて段階的に体重を落とし、最終的に47.6キロまで絞り込んだ。

 これほどの大減量を成功させた裏には、専門家に頼らず独学で確立した食事管理の徹底もある。YouTubeやインスタグラムで痩せ方を調べ、決めた減量食を毎食毎日同じように食べる生活を続けた。主な食事メニューは「玄米、ささみ、野菜のローテーション」だ。

「スーパーに売ってる素材そのものはカロリーが低いので、減塩などカロリー低めの調味料を探して、自分の食べたい料理の『カロリー低いバージョン』を作ってました。しっかり満足感があるから、運動もできるんです」

 辛くなった時は、平野紫耀の動画を見てモチベーションを保った。「早く痩せて格闘家になりたい」という明確なゴールがあったことや、痩せていく過程で周囲から褒められたことで、精神的にも前向きに減量に取り組むことができたという。

 急激に痩せると皮膚がたるんでしまうこともあるが、SAAYAにはそれが全くない。綺麗に健康的に痩せた経験から、格闘技の選手だけでなく地元の友人から相談を受けることも多いそうだ。

「いま、何人かにアドバイスしています。毎朝体重を送ってもらって『これ食べたらいいよ』と返したり。自分が自分の体でやってきたというエビデンスがありますから。私は結構量も食べてる方なんで、『食べたいけど痩せたい』みたいな人には(私のやり方が)合ってるかなと思います」

「推しに感謝を伝えたい」という純粋な思いから始まり、ここまでプロとして8戦を戦い抜いてきた。決して順風満帆な戦績ばかりではないが、ひたむきにリングに向かう彼女の姿には、すでに多くの熱いファンがしっかりとついている。憧れの平野紫耀へ、「ありがとう」を届ける日はいつ来るのか。進化を続けるSAAYAの今後の活躍から目が離せない。

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