IQ上位2%のMENSA会員・現役女子大生アナが明かす「ただ暗記する」ではない勉強法 ICU3年・佐塚こころ

2027年度大学入試向けて、勝負の「夏」が近づいてきた。高校3年生にとっては焦りが出る時期だ。ENCOUNTはそんな悩める受験生へのヒントを示すべく、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」をスタート。第1回は、JAPAN MENSA会員で国際基督教大(ICU)3年の佐塚こころアナ。

英検準1級の証書を手にする佐塚こころアナ【写真:本人提供】
英検準1級の証書を手にする佐塚こころアナ【写真:本人提供】

連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」(1)

 2027年度大学入試向けて、勝負の「夏」が近づいてきた。高校3年生にとっては焦りが出る時期だ。ENCOUNTはそんな悩める受験生へのヒントを示すべく、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」をスタート。第1回は、JAPAN MENSA会員で国際基督教大(ICU)3年の佐塚こころアナ。

 読者の皆様、初めまして。佐塚こころです。私は幼い頃から、何か一つの答えを出すよりも、さまざまな視点から物事を考えることが好きな性格でした。ニュースを見ても、「なぜこうなったのだろう」と背景を調べたくなりますし、海外旅行に行った際も、その国の文化や価値観、日本との違いを知ることに強くひかれていました。高校生の頃から、「一つの専門だけを学ぶより、幅広い分野を学びさまざまな知識を身につけたい」という思いがありました。

 そして、3年生になって志望したのが、ICUでした。学部を入学時に固定せず、文系・理系を問わず自由に学べるリベラルアーツ教育に魅力を感じたからです。社会問題や国際関係、言語、メディアなど、興味のある分野を幅広く多面的な視点で学べる環境は、知的好奇心が強い私にぴったりだと思いました。また、国際色豊かな環境の中で、「多様な価値観に触れながら、成長したい」という思いもありました。

 生徒会活動や書道部の部長としても力を入れ、周囲と協力しながら一つのことを作り上げたりする経験を重ねてきました。こうした学校生活での経験や課外活動、学業への取り組みを評価していただき、結果的に指定校推薦で大学へ入学できました。

 推薦の資格を得るために、学習の中で私が一番大切にしていたのは「ただ暗記する」のではなく、「理解して、自分の言葉で説明できる状態にすること」でした。特にICUでは入学後も単純な知識だけではなく、「想像力やクリティカルシンキングが求められる」と感じていたため、表面的に覚える勉強はなるべくしないよう工夫していました。

 例えば、英語は毎日必ず長文を読むようにしていました。ICUは英語のレベルも高いため、読む力だけではなく、英語を聞き取る力も必要だと思い、英検準一級のリスニング教材を使って耳を慣らしていました。最初は速さについていけず苦戦しましたが、毎日聴き続けるうちに自然と英語を英語のまま理解できる瞬間が増えていきました。分からない単語が出てきた時も、ただ意味を書き写すのではなく、頭でイメージしながら「つまりこういうことだよね」と自分の言葉で言い換え、書きながら声に出して覚えるようにしていました。

 現代文や小論文では、過去の社会問題だけでなく、時事問題にも目を向けていました。ニュースを見ながら、「自分ならどう考えるか」を整理する癖をつけていたことで、記述式問題の文章を書く時に意見をまとめやすくなったり、効率よく読む力につながっていたと思います。

 日本史は赤シートを活用していましたが、単語を点で覚えるのではなく、「この用語は参考書の右ページの上にあった」というように、ページ全体の歴史の流れを面で覚えるよう意識していました。どこに何が書いてあったかを頭の中で再現できるくらい繰り返したことで、知識同士が自然につながっていきました。

 そして、最も意識していたのは「睡眠を削らないこと」でした。「記憶は睡眠中に定着する」と考えていたため、夜更かしをして勉強をよりも、しっかり寝て知識を定着させることを大切にしていました。

 私は受験期に大きなスランプを経験したわけではありませんでしたが、入学前には一つ大きな不安がありました。それは、「ICUの高い英語レベルについていけるのか」ということです。ICUには帰国生や留学経験者も多いと聞いていましたし、それらの経験がない私は「入学できても、授業についていけなかったらどうしよう」と強く思っていました。

 特に、英語での授業や日常的に英語を使う環境への憧れがある一方で、自分との差を考えて焦ることもありました。周囲が当たり前のように英語を話している姿を想像すると、自分だけ取り残されてしまうのではないかと思うこともありました。

 そこで私は、「入学してから頑張る」のではなく、「入学前から少しでも英語力を伸ばそう」と考えました。英検準一級のリスニング教材を使って英語を聴き、シャドーイング(聴こえてくる音声を影のように追いかけるように、声に出して復唱する語学の学習法)をしながら耳を慣らすことを意識しました。最初は聴き取れない部分も多かったのですが、毎日続けることで、英語特有のスピード感や発音に少しずつ慣れていきました。また、海外のニュースや英語の記事を読む際も、訳すだけでなく、「この人は何を伝えたいのか、どこを強調したいのか」を考えながら読むようにしていました。

 不安があったからこそ、「もっとできるようになりたい」という気持ちも強くなったのだと思います。そして、この入学前の努力は、英語力だけでなく、新しい環境に飛び込む自信にもつながりました。

佐塚こころアナが、受験生時代に使っていた教材【写真:本人提供】
佐塚こころアナが、受験生時代に使っていた教材【写真:本人提供】

アナ志望は「情報格差」の現実を知って

 ICUに入学してから、さまざまな価値観に触れてきました。異なるバックグラウンドを持つ学生や、自分とは全く違う考え方を持つ人、勉強中の手話を活用してろう者とコミュニケーションを取る中で「当たり前は人によって大きく違うのだ」と実感するようになりました。授業でも、社会問題について一つの正解を探すのではなく、多角的に考える機会が多く、自分の視野が大きく広がったと感じています。

 海外旅行で訪れたフィリピンでの経験も、今の自分に大きな影響を与えました。平日の昼間にもかかわらず、路上でサッカーをしている子どもたちを見かけた時、「なぜ、学校に行っていないのだろう」と疑問を持ったことがきっかけで、教育格差や経済格差を調べるようになりました。そして、「豊かな国」とされる日本でも、情報格差が存在することを知りました。情報を知れる環境ではあるものの、難しい言葉を理解できない人は情報が結果的に得られなくなってしまうなど、教育環境や生き方に差が生まれてしまう。その現実に強い関心を持つようになりました。

 だからこそ、私は難しいニュースや社会問題を誰にでも「分かりやすく伝えられるアナウンサーになりたい」と考えています。専門家に聞いた馴染みのない言葉をそのまま並べるのではなく、「つまり、どういうことなのか」を視聴者目線でかみくだいて届けられる存在になりたいです。

 受験勉強を通して身につけた「理解して、自分の言葉で説明する力」は、今の夢にもつながっています。将来は、より幅広い経験と知識を蓄え、誰一人取り残さない伝え手として、情報を届けていきたいと思っています。

□佐塚こころ(さつか・こころ) 2006年1月18日、長野県生まれ。国際基督教大教養学部アーツ・サイエンス学科在学中。知能検査(IQテスト)で全人口上位2%以内の知能指数を有していることが資格条件のJAPAN MENSA会員。その他の資格は、キノハナマイスター、手話技能検定4級、数学検定3級、日本史検定2級、日本語検定2級、毛筆検定3級、漢検準1級、硬筆検定2級、秘書検定2級、英検準1級。特技はゲーム実況、書道、独学、英会話。FM Salus『gee up sprout』、フジテレビ「第6回学生アナウンス大賞」グランプリ受賞。158センチ。血液型A。

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