萩生田光一氏の街頭演説で“場外バトル”勃発 「恥を知れ!」執ような裏金問題への抗議活動にガチギレ
衆院選(27日投開票)東京24区に無所属で出馬している萩生田光一元政調会長が17日、JR八王子駅前で高市早苗前経済安全保障担当相と街頭演説を行った。
高市早苗氏の応援で注目されるも… 演説後に一触即発「おまえが帰れ」
衆院選(27日投開票)東京24区に無所属で出馬している萩生田光一元政調会長が17日、JR八王子駅前で高市早苗前経済安全保障担当相と街頭演説を行った。
裏金問題で自民党非公認となりながら、連日自民党関係者の応援が目立つ萩生田氏。前日には、故安倍晋三元首相の妻・安倍昭恵氏が女性部総決起大会に出席。Xに「萩生田光一さんには何としても当選してもらいたい・・・と主人が思ってるはず」と書き込み、援護射撃を放った。
この日は高市氏が来訪するとあって、演説場所は開始前から物々しい雰囲気に。荷物チェックに多数の警察官やSPが目を光らせる厳戒態勢の中で、幕が開いた。高市氏は「萩生田光一という政治家は何をやっても結果を出す。私にとってもまぶしい存在」と話し、実績を強調。萩生田氏は裏金問題について改めて謝罪した上で、「不記載があったことは事実でありますけれども、言われているような事務所で裏金作りだとか、私的流用だとか、あるいは脱税だとかそのような事実は一切ありません」と声を大にした。
疑惑について“潔白”をアピールした萩生田氏だったが、演説の最中、右後方の階段部分で1人の男性が「ウラ金 2728万 萩生田」と書かれたポスターを掲げ、抗議活動を行った。視覚的にテレビカメラや大衆の目に入る位置で、萩生田陣営も2本ののぼりを持ち出し、必死に覆い隠そうとする。しかし、男性も抵抗し、演説そっちのけで目を奪われる人が続出した。
そして演説が終わると、男性は階段から演説場所に移動し、「恥を知れ!」と大声で連呼。萩生田氏の支援者と激しい口論になった。萩生田陣営の関係者とみられる男性は「いい加減にしろ! おまえが帰れ」とガチギレ。そのまま飛びかかりそうな勢いになり、周囲に制される場面があった。
政治資金収支報告書への不記載金額は3番目に高額となる2728万円。政治倫理審査会への出席も拒んだことから、世間からは説明責任を果たしていないとの受け止めもあり、男性以外にも「裏金! 裏金! 裏金!」「統一教会!」と追及の声が上がった。一方で、萩生田氏の支持者からは「お金を私的に使っているわけじゃない。八王子市民は怒ってる」と裏金問題がクローズアップされていることへの反論もあり、有権者の間でも意見が分かれている様子だ。
17日付けの読売新聞によると、東京24区は立憲民主党公認でジャーナリストの有田芳生氏と萩生田氏が“一歩も譲らぬ戦い”を繰り広げている。萩生田氏への批判を強める野党が「重要選挙区」と位置付ける中、頭一つ抜け出すのは誰なのか。
東京24区はほかに、いずれも新人で参政党の与倉さゆり氏、無所属の畑尻文夫氏、国民民主党の浦川祐輔氏、日本維新の会の佐藤由美氏も立候補している。