田んぼに居眠り運転の車が突入、被害は甚大 悲劇の農家の本音「何してくれるん!」と怒りも
夏が終わり、早いところで稲刈りがスタートした。今年の収穫を人一倍、感慨深い表情で待ちわびている農家が岡山のくろ農園(@aPGr3Cwwwc1zxCe)さんだ。6月の田植えの時期には、前日に田植えをしたばかりの田んぼに車が突っ込み、変わり果てた姿になるという、まさかのアクシデントに見舞われた。いったい、何があったのか。詳しい状況について聞いた。
破片、ガソリン漏れ…「生育も不安ですが、安全性にめっちゃ不安です」
夏が終わり、早いところで稲刈りがスタートした。今年の収穫を人一倍、感慨深い表情で待ちわびている農家が岡山のくろ農園(@aPGr3Cwwwc1zxCe)さんだ。6月の田植えの時期には、前日に田植えをしたばかりの田んぼに車が突っ込み、変わり果てた姿になるという、まさかのアクシデントに見舞われた。いったい、何があったのか。詳しい状況について聞いた。
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「おはようございます。
昨日最後に植えた田んぼに異物が乱入~」
くろ農園さんの投稿が話題になったのは、6月中旬だった。画像には田んぼに突っ込む1台の白い車の姿が写っており、ネット上では、被害を心配する声が続出。「やらかしてしまいましたね…」「保険でなんとかしてもらうのが1番です」「ガソリンで汚染されたから半径10メートル分の保障を」「アルテッツァかな?」などの反応が次々と寄せられた。
事故は真夜中から明け方にかけて発生し、原因については、「どうも、居眠りみたいですね~」と、くろ農園さんは指摘。
他のSNSユーザーからは「昨年ですが、通勤中にセレナが植えられている現場を見たことあります。→その後の(米などの)発育に差が出てました…」との情報提供もあり、「生育も不安ですが、安全性にめっちゃ不安です」と困惑の声を上げた。
くろ農園さんは、岡山で兼業農家を営む会社員で、「孫にも安心して食べてもらえる」ことを信条に、10ヘクタールの土地で農薬を控えた米作りや麦作りを行っている。
自身が田んぼの異変に気付いたのは、日曜の朝で、「土曜の夕方に手伝ってもらいながら頑張って植えた田んぼでした。翌朝5時すぎに『車が飛び込んでるぞ』と近所の方より連絡があり、見に行くと写真のような状況でした」と説明した。
現場へ到着すると、ちょうどクレーン車が来て車を引き上げる準備をしていた。車は田園地帯をまっすぐ走る道から斜め左方向に飛び出し、そのまま農業用水路やあぜ道を超え、田んぼにダイブ。スピードが出ていたのか、フロントから突っ込んでしばらく土と泥の中を進んで止まったような状態だった。田んぼはタイヤの跡でえぐられ、水がたまるほどに深く、車が通過した一帯に稲の姿はない。油も漏れ出していた。
被害については、「幅2メートル、長さ15メートル程の稲が無くなり、土が偏り凸凹で、車の破片らしき物がちらほら見えました」。思った以上に田んぼへのダメージは大きかった。前日に遅くまで田植えをしたばかりとあって、「身体の力が抜けてしまい、途方にくれた感じになると共に何してくれるん! と怒りも感じました」と、当初は複雑な感情に包まれた。
事故から月日が経過し、「やっと保険会社より連絡が入り、交渉金額の提示がありました」と、話したくろ農園さん。とんだ悲運を乗り越え、いよいよ来月から収穫の時を迎えるが、該当の田んぼは稲刈り後に表土を取り去り、修復する予定にしているという。