“いぶし銀”木戸修氏の優雅なセカンドライフ 娘の結婚にも言及「孫の顔見たい、はない」

レジェンドレスラーに“今”と“あの時”を聞く「レジェンド直撃」シリーズ第2弾・木戸修氏編も最終回。悠々自適のセカンドライフを送り、自分の人生を楽しむ秘訣を明かしてもらった。

ダンベルを持つと柔和な顔が精悍な表情に一変した【写真:柴田惣一】
ダンベルを持つと柔和な顔が精悍な表情に一変した【写真:柴田惣一】

レジェンド戦士を直撃、「いぶし銀」木戸修【連載vol.8】

 レジェンドレスラーに“今”と“あの時”を聞く「レジェンド直撃」シリーズ第2弾・木戸修氏編も最終回。悠々自適のセカンドライフを送り、自分の人生を楽しむ秘訣を明かしてもらった。(取材・構成=柴田惣一)

 ◇ ◇ ◇

――お嬢さんたちに結婚のお話は?

「まだないな。連れてきたら……文句はないよ。娘たちが自分で選んだ人なんだから。幸せになってくれれば、それでいい」

――いつかはお孫さんも?

「俺は孫の顔を見たい、とかはないな。子どもを育てたことで一区切りかな。この後、孫ができたら、それはもちろん嬉しいこと。これからは喜びが一つひとつ、追加されていくって、ことじゃないか。何事も自然の流れに任せることだよ」

――やり遂げたレスラー人生に、すてきなご家族、そして車……幸せな人生ですね。

「かな。健康だし、家族もみんな、自分らしい生き方ができているかも。うん、そうだな。幸せかもな。これからも、おいしいモノを食べて、長生きしたいかな。ちょっと時間ができれば、日光浴もしている。白いより黒い方がいいだろ。今、髪の毛が白いしな(笑)」

――いえいえ、銀髪のいぶし銀。渋くて格好いいですよ。まさにイケオジです。札幌で人気がありましたね。札幌とは、縁もゆかりもないですよね? のぼりが立ったり、歓声も人一倍でした。

「友達はいたけどな。なんで、かな? 俺も理由はわからないけど、ありがたかったな。後楽園ホールでも、俺の応援団みたいな人たちがいたよね。やっぱり声援を受けると、力が出るよ。そりゃそうだよな。札幌は食べ物もおいしいし、最高だよ。夏の札幌に冬の札幌。どちらも魅力たっぷりで大好きなところだった」

――冬の札幌でしたか、ミンクのコートを着てかっ歩する木戸さんのお姿を目撃したことが。

「そうか。雪道は転ばないように気を付けていたよ。大概、どこでもジャージーだったけど、さすがに冬の北海道だけは、防寒着を用意していたのかな。どうだったかな。もう忘れちゃったよ」

――札幌大会で木戸さんのカードが組まれないことがあって、ファンの落胆ぶりがすごかったです。

「まあ、何事も仕方のないことだよ。世の中、いろいろあるよ。良い人もいれば、悪い人もいる。政治家だってそうだし、どんな世界も一緒だよ。人それぞれの生き方がある。俺は俺の生き方を貫くだけ。人は人。俺は俺。自分の人生なんだからな。俺の髪型だって、昔から何かと言っている人もいるらしいけど、これはナチュラルなんだ」

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