「非常に危険な行為」首都高に電動キックボード誤進入 昨年度から続発「外国人の割合が多い」
「これは非常に危険な行為です!」──首都高・江戸橋ジャンクション付近で、電動キックボードが誤進入している様子がドライブレコーダーの映像にとらえられ、首都高のSNSアカウントが注意喚起した。電動キックボードの誤進入はなぜ起きるのか。首都高を管理する首都高速道路の担当者に話を聞いた。

LUUPが注意喚起「アカウント凍結など厳正に対処」
「これは非常に危険な行為です!」──首都高・江戸橋ジャンクション付近で、電動キックボードが誤進入している様子がドライブレコーダーの映像にとらえられ、首都高のSNSアカウントが注意喚起した。電動キックボードの誤進入はなぜ起きるのか。首都高を管理する首都高速道路の担当者に話を聞いた。
「報道にありましたように、首都高への電動キックボードの進入がありました。これは非常に危険な行為です! 首都高は道路法の規定に基づく『自動車専用道路』であり、電動キックボードでの進入はできません。ご自身の命を守るためにも首都高への電動キックボードでの進入は絶対に止めてください」
6月4日、こうXに投稿したのは、首都高の道路交通情報を発信する公式アカウントだ。電動キックボードで首都高に進入することは重大な法令違反となる。
問題の映像は6月1日に撮影され、分岐が複雑な江戸橋ジャンクション付近で、電動キックボードに乗った人物が道路の左端を進む様子が確認できる。多くの車が走行しており、危ないと感じたのか、追い越しざまにクラクションを鳴らす車もあった。命に関わりかねない状況だが、電動キックボードの人物はカーブ付近で一時停止し、その後再び走り出すなど、危険性を認識していないような様子もあった。
この映像は報道番組でも流され、ネット上では「首都高に電動キックボードが入ってくるなんて危険すぎる」「交通ルールをまともに知っていれば誤進入なんてあり得ないのに……」「厳しく取り締まるべきでは」といった驚きと憤りの声が相次いだ。
映像では、誤進入したのは大手シェアリングサービス「LUUP」の車両のように見える。LUUPは4日、公式サイトで「LUUPの車両(特定小型原動機付自転車・自転車)での首都高速道路への進入は重大な法令違反であり、ご自身のみならず周囲のドライバーの命にも関わる危険な行為です。絶対におやめください」と注意喚起。さらに、こうした行為に対して「アカウントを特定し、無期限凍結など厳正に対処する」と告知した。
首都高速道路はENCOUNTの取材に対し、昨年度の電動キックボードによる首都高への誤進入は12件あったと回答。一昨年と比べて増加傾向にあり、特に2025年度上半期は9件で急増が見られたという。ただ事業者との取り組みの効果もあり、下半期は3件と少ない状況だった。
「外国人が多い傾向」ルール認識不足が原因か
過去にも、電動キックボードの危険な立ち入りは発生している。2024年12月3日には、3号渋谷線下り・渋谷入口で誤進入が発生。25年1月18日には、1号羽田線下り・平和島入口から誤進入し、空港西分流ポイント付近の工事規制帯内約2.5キロを走行する事案があった。同年5月28日にも、都心環状線外回り・霞が関入口から立ち入り、三宅坂ジャンクションを経由し、4号新宿線の本線を赤坂トンネル手前まで走行する事例が起きている。
なぜこのような誤進入が起きてしまうのか。首都高速道路の担当者によると、誤進入した運転者は「全体的には外国人の方の割合が多い傾向」にあるという。交通ルールの理解が十分でないことが要因と考えられる一方で、ナビアプリの誤設定による立ち入りも発生している。
首都高速道路では、対策として看板や路面標示などによる警告を実施。歩行者、自転車、原付に加え、電動キックボードのピクトグラムを追加した事例もある。SNSを活用した注意喚起も行っており、今後も効果的な啓発を続けていくとしている。
また、電動キックボードの各シェアリング事業者などに対し、誤進入対策や利用者への教育・啓発を実施するよう要請。一部の事業者とは、首都高入口に進入した際、GPSの位置情報を基に車両のモーターを停止させる「ジオフェンシング制御」といったシステム面での対策も進めている。
担当者は誤進入の危険性について、「電動キックボード(定格出力1.0キロワット以下)が高速道路を走行することは法律で禁止されています。また、事故が発生した際には重大化する恐れがあるため、絶対にやめてください」と強調した上で、もし誤進入してしまった場合は「すぐに安全な場所に避難し、道路緊急ダイヤル『#9910』または110番へ通報してください」と呼びかけている。
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