「スカートの中を…」コスプレイベントで相次ぐ“ローアングル”撮影 被害女性が語る恐怖

5月17日に大阪で開催された国内最大規模のコスプレイベント「日本橋ストリートフェスタ2026」(通称・ストフェス)で、一部カメラマンによる迷惑行為があったとの投稿がSNS上で拡散、波紋が広がっている。女性コスプレイヤーに過度に接近し、スカートの中が撮影できるほど低い位置からカメラを構える、いわゆる「ローアングラー」が多数いたとの報告も相次いでいる。イベントの運営元と、実際に被害に遭ったという女性に話を聞いた。

一部撮影者による迷惑行為が問題視されている日本橋ストリートフェスタ【写真:日本橋ストリートフェスタ公式サイトから】
一部撮影者による迷惑行為が問題視されている日本橋ストリートフェスタ【写真:日本橋ストリートフェスタ公式サイトから】

規約で禁止も「ローアングラー」報告相次ぐ

 5月17日に大阪で開催された国内最大規模のコスプレイベント「日本橋ストリートフェスタ2026」(通称・ストフェス)で、一部カメラマンによる迷惑行為があったとの投稿がSNS上で拡散、波紋が広がっている。女性コスプレイヤーに過度に接近し、スカートの中が撮影できるほど低い位置からカメラを構える、いわゆる「ローアングラー」が多数いたとの報告も相次いでいる。イベントの運営元と、実際に被害に遭ったという女性に話を聞いた。

「囲み撮影でスカートの中を10人くらいに撮影されてパニック」「ローアングルはやめてほしいと言っても聞いてくれない」「友だちが自撮りしていたら、後ろに座った男性が普通にスカートの中を撮り出して怖かった」

 17日のイベント終了後から、SNS上ではこうした被害を訴える声が相次いだ。

 今回で19回目となった「日本橋ストリートフェスタ」は、大阪・日本橋の商店街エリアを舞台に、コスプレイヤーやカメラ撮影者、観覧客が集まる大規模コスプレイベントだ。同実行委員会によると、今年は約24万人の来場者を記録した。

 多くの参加者がイベントを楽しんだ一方、SNS上では女性コスプレイヤーをローアングルから狙うカメラマンが多数いたとの声が上がった。大勢のカメラマンが低い位置から女性の下半身を狙うように撮影している写真も拡散され、ネット上では「無法地帯ではないか」「コスプレイヤーが安心して参加できない」という批判の声も広がっている。

 日本橋ストリートフェスタ2026公式サイトに掲載された参加規約では、コスプレイヤーを撮影する際は参加証を提示し、本人の許可を得ることが求められている。さらに「極端に低い位置からの撮影(ローアングル)」「被写体の膝の高さやスカートの中を撮影できる位置にレンズがある場合」「極端に胸部や臀部を撮影しようとしている」などの行為を禁じており、発見次第、撮影データの確認や警察への通報を含めた処置を取るとしている。

 それでも、参加した女性コスプレイヤーからは被害を訴える声が続出した。中には、高校生の未成年コスプレイヤーが被害を告白し、両親や警察に相談を行ったとする投稿もあった。

初参加の女性が証言「とても不快で怖さも」 運営側の認識は…

 ENCOUNTでは、実際に被害に遭った女性にも話を聞いた。女性は20代のコスプレイヤーで、もともとは関東を中心に活動していたが、最近関西に引っ越してきたという。ストフェスへの参加は今回が初めてだった。

「当日はコスプレをして参加していましたが、一部の撮影者から過度なローアングル撮影を受けました。かなり近い距離まで寄ってこられたため、離れてほしいことや、歩道での撮影をやめてほしいことをお伝えしましたが、その後もさらに近づいて撮影される場面がありました。また、注意している最中にビデオカメラで顔を撮影されることもあり、とても不快でしたし、怖さも感じました」

 一方で、スタッフの対応には誠実さも感じているという。近距離での撮影に気づいたスタッフが声をかけてくれ、撮影終了後も気にかけてくれたため、安心できたと語る。SNS上ではスタッフの対応を疑問視する声もあったが、女性は「ローアングル撮影をしている方が多かったため、スタッフ側もすべてを把握するのは難しい状況だったのではと思います」としたうえで、迅速に対応してもらえたことは「本当にうれしかった」と話している。

 ただ、イベント終了後には強い疲労感が残った。女性は「安心して楽しめる場であってほしいのに、怖い思いをしながら参加しなければいけないことが悲しかったです」と心境を明かす。

 コスプレイヤー側も、撮影されることを理解したうえでイベントに参加している。だが、それはどんな撮影でも受け入れるという意味ではない。女性は「最低限のマナーや距離感、相手への配慮は必要だと思っています」とし、「今回の件をきっかけに、撮影マナーについて改めて考える人が増え、コスプレイヤーが安心して参加できる環境につながればと思っています」と訴えた。

 過去の開催でも同様の行為があったとの指摘も上がっているが、運営は一連の事態をどう捉えているのか。日本橋ストリートフェスタの企画・運営を行う日本橋まちづくり振興株式会社(日本橋総合案内所)の担当者は、ENCOUNTの取材に「事実関係がはっきり分かっていないので、今のところ取材への回答はしていない」と返答、トラブルの状況認識や対策についての回答は得られなかった。

 コスプレイベントは、参加者が好きな作品やキャラクターへの思いを表現し、同じ趣味同士で交流できる大切な場であり、恐怖や不快感を伴う場所であってはならない。誰もが安心して参加できる場にするためにも、ローアングル撮影をはじめとした迷惑行為への厳格な対処と、撮影ルールの明確な周知徹底が求められている。

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