「尖閣は中国の領土」NHK中国籍外部スタッフの不適切発言 国会議員、著名人が「放送をジャック」と批判

NHKが19日に放送したラジオ国際放送などの中国語ニュースの中で、中国籍の外部スタッフが、沖縄・尖閣諸島を「中国の領土である」と不適切な内容を述べた件について、20日までに国会議員や著名人らが問題の大きさを指摘した。

NHK【写真:ENCOUNT編集部】
NHK【写真:ENCOUNT編集部】

「『厳重抗議』で済ませる話ではない」の指摘も

 NHKが19日に放送したラジオ国際放送などの中国語ニュースの中で、中国籍の外部スタッフが、沖縄・尖閣諸島を「中国の領土である」と不適切な内容を述べた件について、20日までに国会議員や著名人らが問題の大きさを指摘した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表はXで「『厳重抗議』で済ませる話ではないだろう。過去にも同じような事案がないのかも含め徹底的に経緯を調査し厳正に対処する必要がある。我が国の公共放送としてあるまじき事態」と指摘。自民党の和田政宗参院議員もXで「放送がジャックされたわけであり、災害や侵略を受ける等の有事の際を考えると恐ろしい。デマや虚偽情報が放送で流布されかねない。もし放送機器を破壊されたらどうするのか?」と記した。

 お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世も20日、読売テレビ・日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』(月~金曜午後1時55分)に出演。和田氏と同様に「放送がジャックされたということですよね」とコメント。MCの宮根誠司は「ストレートニュースを伝える場でこういうことをやられると止めようがない」などと実感を込めた。また、デーブ・スペクターは「(NHKは)信頼置ける会社に頼んでいるはずです。この人が一匹狼的にやったのかなという気もしないわけでもない」などと話した。

 NHKは19日に不適切な放送があったことを公式サイトなどで発表。外部スタッフと業務委託契約を結んでいる関連団体を通じて、本人に厳重に抗議したと明らかにした。その上で「関連団体は本人との契約を解除する方針です」とし、「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げます。再発防止策を徹底します」との謝罪コメントを発表している。

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