前澤友作氏「チップ、渡していいんですか?」 地球帰還後“Uber”利用増で素朴な疑問「弾みますよ」

若者たちがそうした域を目指すには…と前澤氏と語る武藤氏【写真:荒川祐史】
若者たちがそうした域を目指すには…と前澤氏と語る武藤氏【写真:荒川祐史】

成功するために…前澤氏「好きなことをやれば、それがビジネスにもなる」

 ビジネス界で成功者になるにも、宇宙旅行を実現させるのも、揺るぎない信念が必要。若者たちがそうした域を目指すには、何をすべきなのか。

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前澤氏「好きなことをやるのがいいですね。好きなことを突き詰めると、それがビジネスになったりします。僕の場合は、音楽が好きで始めたバンドがメジャーデビューし、ちょっとしたビジネスになりました。次に集めていたレコードを売ったら、それが通信販売会社に。そして、好きな洋服も(ネット通販で)売れちゃったという感じです。『好きこそものの上手なれ』で、好きなことをやっている人は輝いているし、一番パフォーマンスが高い状態になります。僕は宇宙も好きですし、同じように『好き』と言っている飛行士、技術者の方々を通して、ビジネスの可能性とかも、その都度に生まれるわけです。なので、親に反対されても、泣かれても、好きなことを貫いていると、『何かいいことがあるよ』と言いたいです。嫌々、勉強するよりも、そっちの方が絶対いい。僕もいっぱい、親を泣かせてきたので(笑)」

武藤氏「ここが突き抜ける人とそうでない人の違いなのですが、私は『その時々でやるべきことを一生懸命に頑張っていると、そこからいろんな縁が広がっていくよ』と、よく言っています。例えば、勉強でも一生懸命にやっていると、『これって、どうしてこうなるのだろうか』と新しい興味が湧いてきます。そこをさらに掘ると、引き出しが増えたりします。青い鳥を探し続けるのであれば、まずは今やるべきことを考える。そして、見つけて真剣に頑張っていくことだと思います」

 同世代で歩みは違えど、共通点は若くして海外での経験を積んでいることだ。前澤氏は早稲田実業高を卒業後、渡米している。武藤氏は英語嫌いだったというが、『経営者になるには英語が苦手では通らない』と考え、英語教育に重点を置く国際基督教大に入学。在学中に米国留学をし、トラベルズー・ジャパン在職中にMBAを取得している。やはり、海外経験は必要なのか。

武藤氏「同じような人や考え方の方ばかりと接するより、いろんな見方を知ることは重要だと思います。前澤さんが『好きなことをやるべき』で、私が『今、やらなければいけないことをやるべき』と話したような違いがあるように、正解は一つじゃありません。さまざまな考え方の結果で、A+BがCになるわけです。そういう意味では、海外に行けば、違う考え方の人と接することができます。ただ、海外に限らず、いろんな機会があると思います」

前澤氏「異文化交流はいいと思いますね。僕の場合、アメリカは日本とあまり変わらない感じがしたけど、ブラジルは、いろんな人がいてビックリしました。(都市部は)近代化されていても、貧富の差が激しく、山にいけば子供たちが裸でいるし、海の方に行けばラグジュアリー過ぎる場所もありました。宇宙に行きたかったのも、いろんなものを『見たい』『感じたい』と思ったからです」

 会話は弾み、それぞれの信念も口にした。互いの印象は。

前澤氏「いや~、こういう方に出資をしたいと思いました(笑)。プロフィールを拝見したところ、ものすごいキャリアで、いろんなことをやられてきたんだなと感じました。そういう意味では、『冒険家』だなと思いました」

武藤氏「ZOZOTOWNに抱いていた印象と重なりますし、あの会社(スタートトゥデイ)を創設されたことに納得しました」

 発想力と行動力で数々のビジネスを成功させてきた両者。この対談が、面白い新コラボのきっかけになるのかもしれない。

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