見事な「タイトル回収」がファンに絶賛されたマンガ3選 「鳥肌が立った」作品は?

漫画のタイトルには、重要な意味が隠されていたり、ここぞという場面でセリフとして登場したりすることがある。このようなタイトル回収は大いに展開を盛り上げ、読者から絶賛されることも多い。では実際にどんな作品が絶賛されているのか。これまでの漫画史に残るような素晴らしいタイトル回収をした作品を振り返ってみよう。

見事な「タイトル回収」を見せた作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】
見事な「タイトル回収」を見せた作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】

展開を盛り上げる「タイトル回収」

 漫画のタイトルには、重要な意味が隠されていたり、ここぞという場面でセリフとして登場したりすることがある。このようなタイトル回収は大いに展開を盛り上げ、読者から絶賛されることも多い。では実際にどんな作品が絶賛されているのか。これまでの漫画史に残るような素晴らしいタイトル回収をした作品を振り返ってみよう。

(※以下、作品に関するネタバレを含む記述があります)

 まずは、2009年から21年まで「別冊少年マガジン」(講談社)で連載された『進撃の巨人』(作:諫山創)だ。人類を捕食する巨人と人間の戦いを描いたダークファンタジー作品である同作には、序盤に登場する巨人のなかに「鎧の巨人」や「女型の巨人」と呼ばれるものはいたが、タイトルにもある「進撃の巨人」はいなかった。

 そのため、当初、進撃の巨人とは、人類の生息地を侵略する巨人たちを表していると思った読者も多い。しかし、第88話にて進撃の巨人の真の意味が明かされる。

 主人公のエレン・イェーガーは、とあることから巨人化する力を得て、人類を脅かす巨人たちと戦ってきた。このエレンが身に宿した巨人の力の名前こそ、進撃の巨人だったのだ。

 このタイトル回収は多くの読者が盛り上がり、「88話目にして最高のタイトル回収。読んだときに鳥肌が立った…」「タイトル回収において、進撃の巨人は他の追随を許さないんじゃないかと思っている」と、絶賛の声があがった。

 また感動的なタイトル回収といえば、2014年から24年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『僕のヒーローアカデミア』(作:堀越耕平)も欠かせない。

 多くの人間が個性を持つ世界で無個性として生まれた緑谷出久が、憧れのヒーロー・オールマイトから個性を継承し、雄英高校に入学して最高のヒーローを目指す話だ。

 物語が終盤に差し掛かると、大きな戦いが勃発して社会が混沌状態に陥り、敵のボスに居場所を捕捉される出久は、周囲を危険に晒さないため孤独な戦いを選ぶ。しかし、クラスメイトの説得により、出久はみんなのもとへ戻ろうとするが、敵の襲撃で巻き添えになることを恐れる市民は彼を受け入れようとしない。そんななか、ヒロインの麗日お茶子が「ここを彼のヒーローアカデミアでいさせて下さい!!」(33巻第324話)と、訴えかけるのだ。

 見事なタイトル回収のうえ、お茶子のセリフは、出久が雄英高校に合格した際、オールマイトから告げられた「雄英(ここ)が君のヒーローアカデミアだ!」(1巻第4話)と、重ねられる。この見事な流れには「ずっとしんどい展開だったけど、タイトル回収でバカほど泣いた」「『僕のヒーローアカデミア』ってそういうことだったんだ」と、感動した読者が続出した。

 最後は、現在続編が連載されている『金色のガッシュ!!』(作:雷句誠)だ。同作は魔界の子どもたちが人間界に送り込まれ、自身が持つ本と波長の合う人物を見つけてともに戦い、最後に残った魔物が魔王になるストーリーである。

 タイトルの「金色」に共通するのは、主人公のガッシュの髪色しかなく、長らく何を指しているのか分からなかった。しかし、最後の戦いでようやく意味が明らかになる。

 最後の戦いでは、ラスボスのクリア・ノートがガッシュとガッシュのパートナーである高嶺清麿の前に立ちはだかる。作中最強ともいえるクリアの前にガッシュたちが苦戦するなか、普段は赤色のガッシュの本が金色に輝き始めるのだ。そして、これまでガッシュが戦って友達になった魔物たちの魂が登場して、ガッシュに力を貸し、クリアに勝利する。

 この少年漫画らしい王道展開とタイトル回収には、「ラスボス戦でのタイトル回収は熱すぎて目頭も熱くなった!」「ガッシュの本が金色になってタイトル回収してから、これまで戦った魔物が登場する流れが本当に好き」と、多くの読者が胸を打たれた。

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