【おもしろ看板】「変えるなら奥さんよりも壁の色!」の看板掲げる会社会長は一代で都内にビル4棟

都営大江戸線・清澄白河駅のA3出口を出ると、「変えるなら奥さんよりも壁の色!」というデカデカとした看板が目に飛び込んでくる。思わずプッと吹き出してしまうが、怒り出す人もいそうだ。この看板を掲げるには勇気がいるだろうが、実際はどうなのか。この看板を掲げる塗装会社「株式会社ささき」の創業者・佐々木孝吉会長(84)に聞いた。

思わず笑ってしまうインパクト抜群の看板【写真:ENCOUNT編集部】
思わず笑ってしまうインパクト抜群の看板【写真:ENCOUNT編集部】

「看板を外せ!」という女性からの怒りの電話も

 都営大江戸線・清澄白河駅のA3出口を出ると、「変えるなら奥さんよりも壁の色!」というデカデカとした看板が目に飛び込んでくる。思わずプッと吹き出してしまうが、怒り出す人もいそうだ。この看板を掲げるには勇気がいるだろうが、実際はどうなのか。この看板を掲げる塗装会社「株式会社ささき」の創業者・佐々木孝吉会長(84)に聞いた。(取材・構成=中野裕子)

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 ウチの看板を見た方から、「看板を外せ!」とお叱りの電話をいただくことはたまにあります。10年ぐらい前には、九州から来てたまたまウチの看板を見た、という議員さんに「話を聞かせてほしい」と会社に飛び込んで来られたこともあります。ほぼ全員女性。でも、この看板の文言の意味を丁寧に説明すると、みなさん、それ以上、何もおっしゃいませんよ。私の奥さん? クスッと笑ったぐらいですよ。

 そもそも、「変えるなら奥さんよりも壁の色!」は私が考えた文言ですが、今の奥さんを捨てて新しい奥さんに取り替えるよりも……、という意味ではありません。奥さんをよりキレイに変えたいなら、奥さんを化粧や洋服で着飾るよりも、壁の色を変えてみたら、奥さんの気分が良くなって笑顔になって美しく変身しますよ、という意味なんです。まあ「取り替える」と勘違いされて印象に残るだろう、と狙ってこの文言にしているわけですが(笑)。話題になってナンボですから、お叱りでも何でも反響があることは良いことだ、と思っています。

 この看板を掲げたのは、ここにこのビルを建てた当初からですから、もう50年ぐらいになりますか。最初の頃からあるので、この看板の影響で仕事が増えたかどうか、というのは分かりません。でも、効果はあったんじゃないでしょうか。ウチは外壁塗装がメインの会社ですが、おかげさまで自社ビルが4棟建ち、社員20人、年商は約10億円になりましたから。新型コロナウイルス感染症の影響は感じませんね。

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