コロナ禍でも奮闘する味噌煮込みうどん店 東大医学部卒店主が明かす“工夫”と麺の秘密

東京都文京区の東大本郷キャンパス界隈には隠れた人気店がたくさんある。味噌(みそ)煮込みうどん店「味噌煮込罠(みそにこみん)」もそのうちの一つだ。店主の岡田望さんは東大医学部卒という肩書の持ち主。メニューへのこだわりやこの道を選んだ理由、そしてコロナ禍での経営について聞いた。

東京都文京区の東大本郷キャンパス近くにある「味噌煮込罠」【写真:鄭孝俊】
東京都文京区の東大本郷キャンパス近くにある「味噌煮込罠」【写真:鄭孝俊】

都のコロナ感染拡大防止要請に従い酒類の提供は休止中

東京都文京区の東大本郷キャンパス界隈には隠れた人気店がたくさんある。味噌(みそ)煮込みうどん店「味噌煮込罠(みそにこみん)」もそのうちの一つだ。店主の岡田望さんは東大医学部卒という肩書の持ち主。メニューへのこだわりやこの道を選んだ理由、そしてコロナ禍での経営について聞いた。(取材・文=鄭孝俊)

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――まず、やはり気になるのはコロナ禍でのご苦労です。経営はいかがですか?

「昨年4月に出された1回目の緊急事態宣言以降、街の人の流れが変わり人がいなくなってしまいました。当店の周辺は中小企業が多くサラリーマンもそれなりにいるので、まだマシだったのですが、逆に東大の赤門付近の飲食店は東大生のお客さんが多いのでもっと深刻な打撃を受けたと思います。当店の売り上げはコロナ前に比べて3~4割の減少です。東京都からの時短要請を受け入れていますので営業時間短縮協力金の支給を受けながら何とかしのいでいます」

――お店にはどんな影響が出ていますか?

「店内は本来計16席ですが、テーブルの2席とカウンターの1席を撤去したので現在は計13席です。普段は酒類を提供していましたが、都の感染拡大防止要請に従い現在は取りやめています。お酒がメインの居酒屋さんは大変だと思います。小さなお店だとずっと閉店しているところもあります。コロナが明けてもお客さんが帰ってきてくれるのか。客離れがこわいところです」

――客離れをどうやって食い止めていますか?

「連絡先が分かる常連さんにはメールを送ってテークアウトの開始をお知らせしたり、自宅で作る味噌煮込みうどんセットの販売を始めたり、そんな工夫を取り入れました。味噌煮込みうどん2食入りでワンセット1000円。多いときで月1000セット売れました」

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