乃木坂46堀未央奈の旅立ち 「不遇」ではないと感じさせた“2期生の絆”

グループ、メンバー、ファンへの感謝の思いを語った
グループ、メンバー、ファンへの感謝の思いを語った

最後のメッセージ「これからも乃木坂46は、素敵な最強グループ」

 アンコールには、大好きな“くすみブルー”のドレスに身を包んで登場。支えてくれた家族、メンバー、ファンへ感謝を伝えると、最初で最後のソロ曲「冷たい水の中」を披露する。イヤーモニター(イヤモニ)を外し、気持ちを集中させ歌う姿が印象的だった。

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 アンコールの2曲目は、アイドル人生の始まりの曲「バレッタ」。そこには加入当時、堀を支えた1期生たちはいない。そして、16歳のあどけない少女もいない。たくましく成長した堀が、最愛の仲間に囲まれ、アイドル人生の集大成として、ありったけの力をパフォーマンスに注ぎ込んだ。

 MCでは、北野が「未央奈にはたくさん支えられて、2期生の真ん中にずっと立ち続けてくれた。あまりみんなでは活動できなかったけど、やりたいと言い続けてくれたから、最後にこうやって2期生ライブをできたのも、未央奈の言霊だと思う」と感謝。続けて、「8年経って、8人も残っているのは、未央奈の言葉と行動が私たちをつなぎ止めてくれたんだと本当に思ってる」と、2期生を牽引した堀を称えた。

 鈴木は堀との時間を振り返り、「私に実力がなかったから、みおが辛いときに側にいてあげられなかった。それがすごく、私の心残りです。ごめんね」と涙。堀も「絢音はいつもごめんねって言ってるけど、自分を責めないでいい。2期生はみんな、自分を責めるけど、みんな頑張ってる」と号泣し、「本当に自信を持って。私いっぱい支えられたから。アイドルグループで親友という存在ができると思っていなかったから、これからも頼っちゃうと思うけど、ずっと大親友でいてね」と伝え、涙を拭き笑顔を見せた。

 2期生ライブの最終楽曲は、2期生が最も大事にしてきた楽曲で、この日の1曲目にも披露した「アナスターシャ」。曲中、1期生、3期生、4期生もサプライズで登場し、堀の旅立ちを見送る。大切な仲間に囲まれた堀は、「メンバーみんなが頑張っていて、そんなところがすごく大好きなので、乃木坂46というグループに入ってよかったと改めて思いました。ファンのみなさん、8年間ありがとうございました。これからも乃木坂46は、素敵な最強グループなので、メンバー1人ひとりのことを見て、グループのことも愛してください。本当にありがとうございました」と最後のメッセージを送った。

 8年前、14人でスタートした乃木坂46の2期生。堀の突然のセンター抜てきで彼女たちの物語はスタートした。全員が正規メンバーに昇格するまでに約2年の月日を擁し、ファンから「不遇の2期生」と称されたこともあった。しかし、さまざまな苦難を乗り越えてきた彼女たちだからこそ、特別な絆がある。堀のラストステージでは、改めて、その絆を実感することができた。彼女たちは、本当に不遇だったのか。あの時間だけは、決してそうは感じなかった。こんなにも美しい絆で結ばれているのだから。

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