大食いタレントからプロレスラーへ、上原わかなの異色ストーリー 2年半で環境激変…英語YouTubeで発信「海外志向はめちゃめちゃ強く」

プロレスとの出会いはCyberFightのYouTube企画だった。大食いタレントとして活動していた彼女は、その出会いによって人生が変わっていった。2023年1月にデビューして3年半、新人トーナメントで優勝し、タッグのベルトも巻いた。しかし、彼女の大食いっぷりはリングでも止まらない。上原わかな、7.10後楽園ホール大会でついにシングル王座に挑戦する彼女へのインタビュー前編は、上福ゆきとのOber Eatsでの戦いについて聞いた。

デビュー直後のインタビューからの時間を振り返った上原わかな【写真:橋場了吾】
デビュー直後のインタビューからの時間を振り返った上原わかな【写真:橋場了吾】

デビュー半年後のタイミングではプロレスラーと名乗っていいのかという気持ちがあった

 プロレスとの出会いはCyberFightのYouTube企画だった。大食いタレントとして活動していた彼女は、その出会いによって人生が変わっていった。2023年1月にデビューして3年半、新人トーナメントで優勝し、タッグのベルトも巻いた。しかし、彼女の大食いっぷりはリングでも止まらない。上原わかな、7.10後楽園ホール大会でついにシングル王座に挑戦する彼女へのインタビュー前編は、上福ゆきとのOber Eatsでの戦いについて聞いた。(取材・文=橋場了吾)

 以前、上原わかなにインタビューしたのは2年半まえのこと。当時と今では、環境は大きく変わった。

「前はタレントとプロレスと大食いが並列な感じだったんですけど、今は『プロレスラーで大食いもやっています』というような感じで、大事に思っている部分が変わってきましたね。当時は自分の気持ちの持ちようじゃないですけど、まだ(プロレスラーとして)1年目でしたし、自分がプロレスラーだって言っていいのかみたいな気持ちもあって。でも今は、プロレスのおかげもあってテレビの露出も特に増えて、仕事全体が増えた感じがありますね」

 当時の上原は、海外志向を口にしていた。すでに海外で活躍していた山下実優が目標だと、明言していたのだ。

「今でも海外志向はめちゃめちゃ強く持っていて、それこそ今年の5月からなんですけど、YouTubeの大食い系チャンネルを一新して英語で投稿しているんですよ。英語の練習を兼ねてではあるんですが、その成長過程を見てもらいたいなと思いつつ……。(筆者『WEEというチャンネルですかね?』)そうです! パロディではないですけど、プロレスでは馴染みのある文字で。日本にいるときは、日本の食べ物を英語で食べながら発信して、アメリカに行ったときはアメリカの食べ物にチャレンジするYouTubeにも力を入れ始めています」

スシ・トルネードと並ぶ必殺技バナナ・ピローが決まる【写真:(C)東京女子プロレス】
スシ・トルネードと並ぶ必殺技バナナ・ピローが決まる【写真:(C)東京女子プロレス】

海外で同部屋になった上福との会話からOber Eats結成へ

 その上原、この2年半の間に複数の海外遠征を経験した。そして最初の海外遠征で同部屋になったのが、のちにOber Eatsを結成する上福ゆきだった。

「お客さんの歓声やリアクションは違いますね。日本ならではの応援の仕方も好きなんですけど、海外で自分の技で会場が沸くのも気持ちいいなと思います。(上福とは)本当にプロレスの話から始まり、人生観とか……23年組は人数が多いので個性の出し方だったり、プライベートの話だったり、いろいろ話した覚えがありますね。アメリカで、っていうのがまた面白いですね(笑)。Ober Eatsで(プリンセスタッグ王座の)ベルトを持っていたのは半年くらいだったんですけど、全体で見たら1年はほぼほぼずっと組んでいて、シングルもあんまりなかったので、一番成長を感じた1年だったかなと思いますね」

 2025年9月、Ober Eatsは享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)を破り第19代プリンセスタッグ王者となり、3度の防衛に成功した。

「デビューからは2年半ぐらいですね……私の気持ち的には、『夢プロレス』から続けているという気持ちだったので、3年以上プロレスに携わって獲れたベルトなので感慨深かったですね。しかも、私が両国国技館で初めてプロレスを見たときにカッコ良くて憧れていた翔子さんとミサヲさんのタッグからベルトを獲れたのは、自分の中でも大きいことだったなと思っています」

 3.29両国国技館大会ではジ・インスピレーション(ジェシー・マッケイ&キャシー・リー)に敗れ、ベルトを失ってしまったOber Eats。その話をしようとしたら……。

「(食い気味で)めっちゃ悔しかった……悔しかったですね、あれは。ベルトを獲る前に私は前歯を折ってしまって、ベルトを獲るスタートラインにも立てないかもしれない可能性があったことを始め、苦労を乗り越えてのベルトだったので……。ベルトの存在は大きかったですし、そのベルトを失って心にぽっかり穴が開くという表現がぴったりでしたね」

(23日公開の後編へ続く)

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