ラウンドガールは格闘技興行に必要か? DEEP代表が語る起用のジレンマと“売れる子”の共通点

格闘技イベントにおける「ラウンドガール」の存在意義。SNSなどでたびたび議論になっている。5月4日に神奈川・横浜BUNTAIで開催されたDEEP記念興行「DEEP 131 IMPACT」ではラウンドガールの姿がなかった。この光景を見た総合格闘技団体「GRACHAN」の岩崎ヒロユキ代表は「うちの興行、ラウンドガールをなくした」とSNSに投稿。ファンの間でも「興行に必要か否か」という議論が白熱した。では、なぜDEEPの記念すべき大会にガールたちは不在だったのか。DEEPの佐伯繁代表にその真相と、ラウンドガール起用のリアルな事情を聞いた。

インタビューに応じた佐伯繁代表【写真:増田美咲】
インタビューに応じた佐伯繁代表【写真:増田美咲】

DEEP25周年大会ではラウンドガールの起用なし

 格闘技イベントにおける「ラウンドガール」の存在意義。SNSなどでたびたび議論になっている。5月4日に神奈川・横浜BUNTAIで開催されたDEEP記念興行「DEEP 131 IMPACT」ではラウンドガールの姿がなかった。この光景を見た総合格闘技団体「GRACHAN」の岩崎ヒロユキ代表は「うちの興行、ラウンドガールをなくした」とSNSに投稿。ファンの間でも「興行に必要か否か」という議論が白熱した。では、なぜDEEPの記念すべき大会にガールたちは不在だったのか。DEEPの佐伯繁代表にその真相と、ラウンドガール起用のリアルな事情を聞いた。


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 DEEPでは過去にオーディションを開催し、合格者をラウンドガールとして起用してきた実績がある。しかし、25周年の記念興行である「DEEP 131 IMPACT」のケージにガールたちの姿は見当たらなかった。

 結論から言えば、これは「あえてなくした」というわけではなく、前回のラウンドガールとの契約が今年の3月で切れていたという物理的な理由からだ。それでも佐伯代表は、興行におけるガールの起用の難しさを率直に口にした。

「ラウンドガールって難しくて、意外といなくても気が付かないでしょ? もちろん、その子自身に人気があったり、客を呼べる引きがあったりすれば、全然いた方が華やかだとは思うけどね」

 起用の背景には「芸能事務所とのつながり」もあるという。「事務所側からの『やりたい』という声があれば、一緒にやるということはあるよ」と明かした。

 一方で、ライブ配信の投げ銭(ギフティング)額に応じてラウンドガールを選出し、起用するシステムを採用する興行もある。「そこで1年間の活動費を捻出してやる、とかね。自分たちで一からガールを見つけてきて、お金を払って起用することが、団体にとってそこまでプラスになるかっていう話でもあるんだよね」と苦笑いを浮かべた。

 さらに極論を言えば、「リスクも大きい」のだという。

「関係者や選手との間で恋愛感情になっちゃうと、いろいろ面倒くさいでしょ?(笑)。そういうのも実際にあるんです。そう考えたら、触らなくていいものをあえて触らなくてもいいかなと思うときもある」

 体を前のめりにすると、「例えばだよ? めっちゃかわいくてタイプのラウンドガールがいて、誰かと付き合ったら嫌じゃない? 逆に気になっちゃうじゃん。『あいつ声かけやがった』とか、下手したらそういうトラブルもある」と、どこか楽しそうに語った。

ラウンドガールについて真剣に語った佐伯繁代表【写真:増田美咲】
ラウンドガールについて真剣に語った佐伯繁代表【写真:増田美咲】

DEEPには尋常ではない知識量を持つ元ラウンドガールも

 ラウンドガール成功の代表例として挙げられるのがRIZINだ。毎年「RIZINガール」を起用し、現在DEEPにファイターとして参戦しているあきぴや、RIZINの看板広報となった横島加奈さんなど、業界で有名な人物を輩出している。

 佐伯代表は「RIZINガールでも、売れる子は決まってるよね。格闘技に詳しい人とかさ。昔のピンク担当さん(Hinano)や、あきぴとか数人くらいじゃん」と分析した。

 現在のメンバーで言えば、そのポジションにいるのが武井さらだ。柔道とレスリングをバックボーンに持ち、PRIDEを見て育ったというガチの格闘技ファン。「さらちゃんは格闘技にめちゃくちゃ詳しいんですよ。昔の話もできちゃうから、そこは強いんだよね」と感心してうなずいた。

 一方で、他のメンバーについてはあまり印象に残っていない様子。「並んでいるところに俺が見に行ったりしたら(あちらも)嫌でしょ? だからしゃべったことない子ばかりですよ。さらちゃんとしかあいさつしたことない」と笑い飛ばした。

 もちろん、DEEPにも尋常ではない知識量を持つ元ラウンドガールがいる。現在はDEEP公式アンバサダーとして、選手のインタビューなども担当している「りおな」だ。佐伯代表はりおなを、いい意味で「異常者」と表現した。

「ちょっとね、俺も知らないような下の方の選手まで全部調べあげてくるじゃん。彼女のYouTubeを見てると、詳しすぎて途中で嫌になっちゃうくらい(笑)。あそこまでできるって子はなかなかいないよね」

 結局のところ、団体にとってラウンドガールとは何なのか。佐伯代表はインタビューの最後にこう締めくくった。

「だから、トラブルとか面倒くさいこととかリスクがあっても、それ以上のメリットがあれば起用するよねって話ですよ」

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