【豊臣兄弟!】尾上右近、仲野太賀の演技から刺激「自然と涙があふれてきた」

歌舞伎俳優・尾上右近が足利義昭役で出演するNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)について、義昭という人物に感じることや主演・仲野太賀から刺激を受けたシーンなどをコメントした。作品は仲野が、主人公の豊臣秀長(小一郎)を演じ、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く、夢と希望の下克上サクセスストーリー。秀長の兄で天下人となる秀吉(藤吉郎)を池松壮亮が演じる。

足利義昭役の尾上右近【写真:(C)NHK】
足利義昭役の尾上右近【写真:(C)NHK】

室町幕府最後の将軍・足利義昭を熱演

 歌舞伎俳優・尾上右近が足利義昭役で出演するNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)について、義昭という人物に感じることや主演・仲野太賀から刺激を受けたシーンなどをコメントした。作品は仲野が、主人公の豊臣秀長(小一郎)を演じ、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く、夢と希望の下克上サクセスストーリー。秀長の兄で天下人となる秀吉(藤吉郎)を池松壮亮が演じる。

 最初に足利義昭について語った。

「義昭は、人の心を読むことに長け、状況に応じて相手が求める姿を演じることができる人物です。政治的な頭脳だけでなく、人間の感情に対する理解も非常に深く、政治家としての才能もあると感じています。一方で、明智光秀(要潤)の前では素の部分を見せるところがあり、その人間味も魅力的ですね。本音と建前が交錯する世界で生きる人ほど、義昭に共感していただけるのではないかと思います。将軍という特殊な立場にある人物ではありますが、できるだけ身近に感じてもらえるよう意識しながら演じています」

 仲野から刺激を受けたシーンも紹介した。

「第11回『本圀寺の変』(3月22日放送)は、三好三人衆が義昭の滞在する本圀寺を襲撃した回。絶体絶命の状況に追い込まれ、覚悟を固めた義昭に対して、小一郎(仲野)から放たれた『無様でも生き延びてくだされ!』というセリフには、義昭と同じように僕自身も心を大きく揺さぶられました。脚本を読んだ段階では想像もしていなかった芝居の展開でしたし、自分があそこまで感情を動かされるとは思いませんでした。太賀さんのお芝居に突き動かされるように、自然と涙があふれてきたので、その感情を思い切ってさらけ出しました。結果として、とても美しいシーンになったのではないかと感じています。豊臣兄弟は、意外なところで笑わせてくれたり、ふとした瞬間に励ましてくれたりと、人間の『隙』をくすぐるのが本当にうまい兄弟だと思います」

 織田信長との距離感についてもコメントした。

「義昭と信長(小栗旬)は、お互いに探り合っている関係に見えるかもしれませんが、私としては第13回『疑惑の花嫁』(4月5日放送)で信長に伝えた『そなただけが頼りじゃ』という言葉に、嘘はなかったと思っています。ただその一方で、信長という人物の計り知れなさも、義昭はひしひしと感じています。その思いが最も象徴的に表れているのが、同じく第13回で信長から、五ヶ条の条書を突きつけられた場面です。臣下の前では『自分のことを思ってこその忠言だ』と受け止めますが、内心では相当悔しかったでしょうし、政治の世界における自分の未熟さも思い知らされた瞬間だったと思います。信長にはどうしても届かない部分があるのではないか、という恐怖や不安も感じていたはず。その思いが怒りへと転じ、藤戸石を斬りつけるという行動として爆発する。あのシーンは、『豊臣兄弟!』における足利義昭を象徴する場面だと考えています」

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