二階堂ふみ、日本映画は「過渡期」持論を展開「課題がたくさんある」

俳優の二階堂ふみが28日、都内で行われた「CHANEL AND CINEMA - TOKYO LIGHTS」のフォトコールに出席した。日本映画にまつわる思いを明かした。

フォトコールに登壇した二階堂ふみ【写真:ENCOUNT編集部】
フォトコールに登壇した二階堂ふみ【写真:ENCOUNT編集部】

安藤サクラ「私はすごい失敗をする姿を見せたいなと」

 俳優の二階堂ふみが28日、都内で行われた「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS」のフォトコールに出席した。日本映画にまつわる思いを明かした。

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「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS」は、是枝裕和監督とともに、新たな世代の映画監督の輩出をサポートすることを目的にしたプログラム。プログラムの一環として11月27・28日、映画業界の未来を担う人材に教育の機会を提供するマスタークラスを開催。是枝監督、西川美和監督、俳優の役所広司、安藤サクラ、俳優でアンバサダーのティルダ・スウィントンを講師に迎え、「マスタークラス」などのトークやワークショップを展開した。プログラムのスタートを祝うセレブレーションディナーに参加する面々が、今回のフォトコールに登場した。

 二階堂は本企画の意義を問われて「日本の映画は今、すごく過渡期にあるんじゃないかなという風に感じていまして」と持論。「もちろん今後も日本で良い作品を作り続けていくというのも、こうやって現場の改善だったりとか、まだまだ課題がたくさんあるんですけど、これまですごくいい作品がいっぱい生まれてきたということもありますし、そういう新しい次世代の作り手が続いていくように、マスターコースを日本で開催できたというのは素晴らしい」とコメントし、「私も次回は受けてみたいなと思います」と意欲を示した。

 安藤は「自分はまだ、誰かに何かを伝えるにはまだ中途半端」と謙遜しつつ、「もし自分だったらどんな授業を受けてみたいかと思ったときに、私はすごい失敗をする姿を見せたいなと思った。受講者の一員という形で参加できればと思って、このプロジェクトに参加しました」と振り返った。

 さらに「演出があるから、映画の中で皆さんがスクリーンで見ているようなお芝居につながっているんだっていうことを、無防備な状態の自分を見せたかった。(映画監督らの演出などが)何もないと(安藤サクラという一俳優の芝居は)『こんなもんなんだな』ということが伝わればいいのかなと思って、一緒にお芝居をやらせていただきました」と述べた。

 是枝監督は「日本映画の業界の中で、学び直す機会、新人を育成していく取り組みがなかなかできないなという思いがありまして、シャネルさんにお声がけいただいた」と開催の経緯を説明。「収穫の多い2日間でした」と手応えを口にした。

 フォトコールには、西川監督、ティルダ、安藤、シャネルアンバサダーの小松菜奈、橋本愛、宮沢氷魚、茅島みずき、清水尋也、出口夏希なども出席した。

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