TBS、トルコの制作会社と契約締結 名作ドラマ2作が現地版でリメイクか「深い共感を呼ぶ」
TBSは28日、トルコの制作会社・FABRIKA YAPIMとドラマ『愛なんていらねえよ、夏』『砂の塔~知りすぎた隣人』2作品のリメイクオプション契約を締結したことを発表した。この契約により、両作品はドラマ大国トルコでの現地放送を目指し、作品開発が開始されることとなった。
『愛なんていらねえよ、夏』と『砂の塔~知りすぎた隣人』
TBSは28日、トルコの制作会社・FABRIKA YAPIMとドラマ『愛なんていらねえよ、夏』『砂の塔~知りすぎた隣人』2作品のリメイクオプション契約を締結したことを発表した。この契約により、両作品はドラマ大国トルコでの現地放送を目指し、作品開発が開始されることとなった。
『愛なんていらねえよ、夏』は、堤幸彦氏が演出を手掛け、渡部篤郎と広末涼子が主演し、話題を呼んだ異色のラブストーリー。脚本はラブストーリーに定評のある龍居由佳里氏が担当。金だけを信じる冷徹な売れっ子ホストと、父親から愛情を受けずに心を閉ざした盲目の令嬢が、次第に愛の存在に気付いていく物語が反響を呼んだ。『愛なんていらねえよ、夏』のトルコにおけるリメイクオプション契約は2社目。既に韓国では映画及びドラマ化された実績があり、トルコ現地版放送が実現するのか、今後の動向に注目が集まる。
また、『砂の塔~知りすぎた隣人』は、セレブたちが独自のルールで支配するタワーマンションに引っ越した主婦と主人公を不気味に監視する謎の隣人らによる、謎の連続幼児失踪事件を描いたオリジナルサスペンスドラマ。菅野美穂が主演し、池田奈津子氏が脚本を担当した本作品は、最後まで目が離せない展開が視聴者の間で話題となった。
2作品のリメイク権を獲得したトルコのFABRIKA YAPIMは、2015年に設立され、トルコの視聴者の共感を呼ぶ作品を多数制作してきた実績を持つ会社。FABRIKA YAPIMのCEOであるOner Arslanel氏は「今回TBSと協業できることに大変興奮しています。『愛なんていらねえよ、夏』および『砂の塔~知りすぎた隣人』の2作品は女性がリードする力強い物語であり、トルコの視聴者の深い共感を呼ぶと信じています。本契約をきっかけに、今後もTBSと一緒に、さらに多くの感動的な作品をトルコの視聴者に発信していくことを楽しみにしています」とコメント。
さらに、本契約のパートナーである、IP(インテレクチュアル・プロパティ=知的財産)をトルコの会社に紹介する企業・HECE MedyaのCeren Ergenekon氏は「TBSグループの多くの影響力のある作品をトルコの人々に紹介するのを楽しみにしています。FABRIKA YAPIMのユニークなストーリーテリングの手法と、TBSの巧妙に作りこまれた物語の融合はトルコ、そして世界中の視聴者を魅了すると思います。今回2社の協業をサポートできたことを大変よろこばしく思っております」と述べた。
そして、TBSグローバルビジネス局グローバル営業開発部長・深井純氏は、「今回HECE Medyaを通じて、FABRIKA YAPIM社との契約が成立したことを大変うれしく思います。ドラマ大国トルコでTBSの人気ドラマの現地版が放送される日を心から楽しみにしております」と期待を寄せた。