山田洋次監督、映画館の“注意喚起”に持論 「あれはあまり好きではない」理由とは

山田洋次監督が13日、都内で行われた90本目となる映画『こんにちは、母さん』の公開中舞台あいさつに、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、寺尾聰とともに出席した。

公開中舞台あいさつに登壇した山田洋次監督【写真:ENCOUNT編集部】
公開中舞台あいさつに登壇した山田洋次監督【写真:ENCOUNT編集部】

「みなさんがワイワイ笑って見てくれるのが、僕にとってうれしいこと」と思い明かす

 山田洋次監督が13日、都内で行われた90本目となる映画『こんにちは、母さん』の公開中舞台あいさつに、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、寺尾聰とともに出席した。

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 東京の下町を舞台にした等身大の家族を描いた物語。山田監督は、コロナ禍によって映画館を訪れる人が少なくなってしまったことを振り返り、「一度映画館に行く習慣を失ってしまった人が、この映画をきっかけに『映画館で映画を見るのはやっぱり楽しい』と思い直してほしいという思いを抱きながら作った」と説明。「どうぞ感染に気をつけて、映画を見てください」と呼びかけた。

 また、山田監督は「今、映画館に行くと『大声で笑うな』とか『シートを蹴飛ばさないで』とか言われますけれども、あれはあまり好きではないんです。お金払って来てもらっているのに、なんで『これをしちゃダメだ』とか言われなきゃいけないのか。僕は大いに笑ってほしいし、座席ぐらい蹴飛ばしてほしい。ビール飲んだりタバコ吸ったりしたっていいじゃないか」などと持論を展開。「そう映画を楽しんでほしいという思いで作った。みなさんがワイワイ笑って映画を見てくれるのが、僕にとってうれしいこと」と思いを打ち明けた。

 舞台あいさつが実施された9月13日は、山田監督の誕生日。巨大な色紙が用意され、そこに共演者や観客からメッセージが書かれた。吉永から「百寿、(映画)100本を目指して、また歩いて行っていただきたい」などと祝福されると、「この方にお祝いを言っていただけるのは最高」と大喜びだった。

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