山崎賢人主演『アトムの童』、ベストアジアドラマ部門で最優秀賞 「国際的に評価される青春ドラマ」と絶賛
俳優の山崎賢人が主演を務めたTBS系連続ドラマ『アトムの童』が「コンテントアジア賞2023」(8月24日開催)のベストアジアドラマ部門で最優秀賞を受賞したことが4日、分かった。
審査員からも高い評価
俳優の山崎賢人が主演を務めたTBS系連続ドラマ『アトムの童』が「コンテントアジア賞2023」(8月24日開催)のベストアジアドラマ部門で最優秀賞を受賞したことが4日、分かった。
2022年10月に放送された同ドラマは、ある事件をきっかけにゲーム開発から離れていた若き天才ゲーム開発者・安積那由他(あづみ・なゆた)が廃業の危機に瀕した老舗玩具メーカー「アトム玩具」と手を組み、ゲーム業界の大資本企業に立ち向かい、成長してゆく姿が描かれた。
審査員からは「人々を奮い立たせて、心温まる。エキサイティングなゲームの世界を舞台としながらも、物語の中心にあるのは家族と友情、そして夢の実現だ。これは普遍的な魅力だ」「クリエイターの那由他とアトム玩具CEOの海の情熱と強い決意は、視聴者の心をつかみ、魅了した」「玩具からインディーゲームまで、伝統を守るために若者と団塊世代のおじいちゃんが力を合わせるという組み合わせが、スマートで新鮮だ。ダビデ対巨人ゴリアテのように、視聴者は弱い者を応援したくなる。逆境に立ち向かう勇気とユーモアのメッセージが伝わる」「日本の玩具とゲームの伝統に敬意を表した現代的な作品」「国際的に評価される青春ドラマだ」といったコメントが送られ、総合的に評価され受賞となった。
第4回となる今年の授賞式はタイのバンコクで開催、授賞式の様子は世界中に配信され、アジア各国の視聴者や業界関係者のみならず、近年注目度を増すアジアの有力コンテンツ発掘に力を入れる欧米の業界関係者が視聴した。
以下、岡本伸吾監督、脚本・神森万里江氏、プロデューサー・中井芳彦氏のコメント全文。
○岡本伸吾監督
「このたびは受賞ありがとうございます。ドラマの中で天才ゲームクリエイターの主人公が放つ言葉は『ゲームの面白さはアイデアだ』でした。クリエイターならば誰もが目標にする『アイデアで勝負する』。そんな矜持をまさに現場でスタッフ・キャストと共有しながら撮影いたしました。これを機に日本だけではなく、たくさんの人に『アトムの童』を楽しんでいただけると幸いです。この番組に携わった全ての方に、感謝申し上げます」
○脚本・神森万里江氏
「伝えたかったのはものを創る人の情熱です。取材でお会いしたクリエイターの方々は皆さん、『ゲームが好きだ!』『おもちゃが好きだ!』という熱い愛情がほとばしっていました。それを受け、私も改めて『ドラマが好きだ!』との熱い思いで脚本を書かせていただきました。『アトムの童』をきっかけに、日本のエンタメに興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです」
○プロデューサー・中井芳彦氏
「『ゲーム業界』という『日曜劇場』のイメージには少し異質の題材でしたが、国際的なドラマアウォードで選んでいただき光栄です。既存のイメージも大切にしつつ、それに捉われず世界と未来に向かって『TBSドラマ』ブランドがもっと拡張していくと良いなと思います。このたびはありがとうございました」
※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさき