俳優の磯村勇斗が26日、都内で行われた映画『波紋』初日舞台あいさつに、主演の筒井真理子、共演の光石研、メガホンをとった荻上直子監督とともに登壇した。

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　本作は、新興宗教を信仰し、日々祈りと勉強会にいそしみながら、ひとり穏やかに暮らしていた須藤依子（筒井）のもとに、父の介護を押し付けたまま長いこと失踪したままだった夫・修（光石）が突然帰ってきたことを機に、自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる様を描く絶望エンターテインメントとなっている。

　障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省してきた息子・拓哉を演じた磯村は、母役を演じた筒井と共演した感想を聞かれると「以前、お酒を飲む番組でご一緒して『どこかで』って話で今回になったので、本当にご一緒したい女優さんのお1人だったので本当にうれしかったですし、母から刺激をたくさん受けました」と答えた。

　筒井から「どんな刺激？」と追求されると、磯村は「お芝居が本当にお好きなんだなっていうのが現場で感じたんですよね。それは僕もその心をずっと大切にしたいなって思いました」と感慨深げに語った。

　また、夫に復讐（ふくしゅう）をする目的で、夫の歯ブラシを使って排水管を掃除するシーンが描かれていることにちなみ、意地悪したエピソードを聞かれると、磯村は「けっこう前に京都で仕事があったときに、マネジャーさんとスタッフさんと同じホテルに泊まったんですよ。お酒も進んでみんな酔っ払って、居間でマネジャーさんだけ先につぶれちゃったんです」と振り返った。

　さらに「何かやろうということで、メイク道具で顔に落書きをして、おつまみを顔にたくさん置いて僕らも寝たんですけど、早朝、悲鳴が聞こえて（笑）、マネジャーさんが洗面台で自分の顔を見て『うわー』って言って、僕らもそれで起きるといういたずらをしたことがありますね。マネジャーさん、本当にごめんなさい」と謝罪して笑いを誘った。