【どうする家康】板垣李光人、家康との対面シーンに衝撃と感動「ぐっとくるものが」
俳優・板垣李光人が30日、井伊直政役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、家康との出会いのシーンの感想や直政という人物をどうとらえているかをコメントした。作品は、松本潤が主演を務めて徳川家康を演じ、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。板垣はまず家康との出会いのシーンの感想を明かした。
徳川家臣団の新戦力となる井伊直政役
俳優・板垣李光人が30日、井伊直政役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、家康との出会いのシーンの感想や直政という人物をどうとらえているかをコメントした。作品は、松本潤が主演を務めて徳川家康を演じ、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。板垣はまず家康との出会いのシーンの感想を明かした。
「初めて台本を読んだ時、家康との出会い方に衝撃を受けました。特に印象に残っているのは、家康を殺そうとして捕らえられた後、遠江の民がどう感じているか、思いの丈を家康にぶつけるシーン。彼自身も家族を失い、激動の幼少期を過ごしましたが、自分のことだけでなく、乱世に生きる人たちの思いや苦しみを代弁しているようにも感じました。虎松(直政)は、親も失い、家がめちゃくちゃになり、殺伐としたものを見て育ってきた。
家康と対峙した彼には相当な覚悟があり、自分自身も死ぬ覚悟すら持っていたと思います。そんな中、家康は自分の命を狙った虎松をおとがめなしで逃がしました。生きるか死ぬかの世に、こんな人がいるのかと、虎松も驚いたと思いますし、その上で『自分が変わるから見ていてくれ』と言われるなんて……。逃がしてもらってから家康に仕えるまで時間はあきますが、その間も虎松は家康のことを考えていたでしょうし、心ひかれただろうと思います。辛い幼少期を過ごしたからこそ、この時代に必要なのはきっと家康のような人だと感じたでしょうし、あのシーンは演じていてぐっとくるものがありました」
直政の人物像をどうとらえているのか。
「徳川家臣団のメンバーはほとんどが三河出身ですが、直政は井伊谷出身で、しかも途中から加わっている。だからこそ、家康や他の家臣に対しても、言いたいことを言える部分はあるのかなと思います。言動だけ見ると一見、生意気と思われるかもしれませんが、その裏には、由緒ある井伊家を背負っているプライドや、自分の家を立て直したいという強い使命感があるのだと解釈しています。今後、徳川に仕えていくことになりますが、なんとしても殿を天下人にさせたい、自分も出世したいという強い思いがあるからこそのアプローチだと思うので、その芯の強さは軸として持ち続けていきたいです。
そして、井伊直政は“赤鬼”とも呼ばれる人物ですが、血気盛んなところだけではない、冷静な面や頭の回転の速さ、先を見る力だったり……彼が家康を支えてきた理由をひもときながら、自分なりに個性をもって演じていけたらいいなと思っています。演じていく上では、時に迷うこともありますが、迷ったら脚本に立ち戻ります。古沢さんの脚本を読んでいると、とても安心できるというか……一人ひとりのキャラクターや物語をぶれずに作り上げてくださるので、最後は絶対に脚本の中でつながっていく感覚がありますし、見えてくるものがあるんです。心から信頼しつつ、あとは、現場での家臣団の皆さんがつくる空気感にも助けていただいています」