斎藤工、大好きな漫画の実写映画で主演 起用理由に「山田孝之さんだったかも」と“自虐”
映画『零落』(3月17日公開)の完成披露プレミア舞台あいさつが8日、都内で行われ、斎藤工、趣里、玉城ティナ、監督の竹中直人、原作者の浅野いにお氏が登壇した。
「撮影はつらいような楽しいような時間だった」と振り返った
映画『零落』(3月17日公開)の完成披露プレミア舞台あいさつが8日、都内で行われ、斎藤工、趣里、玉城ティナ、監督の竹中直人、原作者の浅野いにお氏が登壇した。
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『ソラニン』などを手掛けた人気漫画家・浅野氏による作品を竹中がメガホンをとり、実写映画化。8年の連載を終え、自堕落で鬱屈とした毎日を過ごしている漫画家・深澤薫の姿を描く。
原作ファンの斎藤は、『零落』について「浅野いにお作品の中で最も内臓の部分を描いてくれた。それが自分の内臓だと思うくらいに衝撃的な印象だった」と紹介。演じた深澤についても「(自分が)ミドルエイジ・シンドロームだったかもしれないですが、心当たりしかない。痛いほどわかる。立場は違えど、『零落』という感覚に共感しかない。自分の出来事だと思うくらいに共鳴した」と語気を強め、「だから撮影はつらいような楽しいような時間だった」と振り返った。
監督を務めた竹中も、原作に出会ったときから「映画化したい」という衝動に駆られたという。斎藤とは、映画『ゾッキ』(2020年)で共同監督を務めた縁で仲を深めた。
竹中が「『ゾッキ』の宣伝活動をしていた時、(同じく共同監督の)山田孝之が来られない日があって、その日、工とご飯を食べた。『零落』を撮りたいと話したら、工が『その作品、大好きです』と言うので、もう深澤は工しか考えられなかった」とキャスティングの経緯を告白。それを受け、斎藤は「その食事会に山田孝之さんがいて、『零落が大好き』と言ったら、ここには山田孝之さんがいたかも」と自虐的に語り、会場の笑いを誘っていた。