【どうする家康】北川景子、岡田准一と初共演 信長姿に「ぞくっとしました(笑)」
俳優の北川景子が29日、お市役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、演じるお市への思いや、初共演の岡田准一について、さらに信長や家康をどうとらえて向き合っているかなどを、NHKを通じてコメントした。
信長と秀吉、家康をつなぐ運命の女 信長の妹・お市を熱演
俳優の北川景子が29日、お市役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、演じるお市への思いや、初共演の岡田准一について、さらに信長や家康をどうとらえて向き合っているかなどを、NHKを通じてコメントした。
『どうする家康』におけるお市を、どんな人物としてとらえているのか
「今回演じるにあたって、市について映像や史料で勉強しましたが、若いうちに2度も結婚しますし、はじめは家や時代に翻弄された人なのかなという印象を受けました。でも古沢さんの脚本を読み込む中で、翻弄されたというより、強い意思を持って、家系の存続のために何ができるかを考え続けた人なのだと印象が変わりました。流れに身を任せるのではなく、物心ついた時から、織田家のために何ができるかを考えてきたのだろうなと。それからは、役がつかみやすくなりました。もし男で生まれたら、自分も戦力になりたいと思っただろうなという強さ、戦う気持ちを持っていて。織田家の一員であることに誇りを持ち、自分なりに家や兄に尽くしたいと考え、気高く生きた人なのだろうと思っています」
市にとって信長の存在はどうか。
「信長の妹ではありますが、この作品では弟のような感覚があります。どんなに頑張ってもかなわない。けれど、『自分もこんな人になりたい』と尊敬して、背中を追い続けてきたのではないかと思います。岡田さんが演じる信長は絶対的王者感があって、『この人には逆らえない』という圧倒的なオーラがあります。血を分けた兄ではあっても、何を言い出すのか分からない怖さはあったでしょうけれど、市にとってはずっと憧れだったのだろうと思います。
信長を演じる初共演の岡田准一にも言及した。
「今回、岡田さんとは初共演です。信長姿の岡田さんと初めて現場でお会いしたとき、ぞくっとしました(笑)。最初のリハーサルでは、緊張からかお腹から声が出せなかったのを覚えています。でも、市はそんな信長とも長年付き合ってきたのだな……と思って。岡田さんがいてくださることで、市としてもより一層強い気持ちでいようと思えるし、私自身としても『どうする家康』に出演されている偉大な先輩方とも堂々とお芝居していこうと、あらためて自分を奮い立たせることができています」
市が思いを寄せる家康(元康)についてはどうか。
「初めて脚本を読んだときは、身近に完璧な兄がいながら、なぜ市は家康にひかれたのだろうと疑問に思いました。でも、幼い頃、川でおぼれた市を助けてくれたシーンでも分かるように、家康には身分や家は関係なく市を気にかけてくれる、誰にでも分け隔てのない優しさや、自分を偽らないピュアな真っ直ぐさがあります。寝返り、裏切り合いの戦国時代の中ですし、特に織田家は『勝つか負けるか』『0か100か』という価値観。そんな中、全く異なる感覚をもったところに、ひかれたのだろうと今は思っています」