KバレエとTBSが資本業務提携 熊川哲也が50歳を機に決断「教育の柱を立てていきたい」

熊川哲也が代表取締役社長・芸術監督を務める株式会社K-BALLET(以下、Kバレエ)が、株式会社TBSホールディングスと資本業務提携契約を締結したことを19日、都内で発表した。会見には熊川とTBSホールディングスの佐々木卓代表取締役社長も会見に出席し、資本業務提携にいたった経緯や今後の展望について語った。

熊川哲也(左)とTBSホールディングスの佐々木卓代表取締役社長【写真:ENCOUNT編集部】
熊川哲也(左)とTBSホールディングスの佐々木卓代表取締役社長【写真:ENCOUNT編集部】

資本業務提携に至った経緯や今後の展望について会見で語る

 熊川哲也が代表取締役社長・芸術監督を務める株式会社K-BALLET(以下、Kバレエ)が、株式会社TBSホールディングスと資本業務提携契約を締結したことを19日、都内で発表した。会見には熊川とTBSホールディングスの佐々木卓代表取締役社長も会見に出席し、資本業務提携にいたった経緯や今後の展望について語った。

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 熊川は98年に東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団でプリンシパルに。退団翌年の99年にKバレエカンパニーを設立。TBSはカンパニー旗揚げ当時からパートナーとしてKバレエの公演を主催・興行してきたが、今後は海外公演事業とスクール事業の多拠点展開を目指してより強固なタッグを組み、アジアナンバーワンのバレエ芸術企業を目指す。

 資本業務提携について、熊川は自身が今年50歳を迎えたことや、自身が演出などを手掛けた熊川版「白鳥の湖」が初演から約20年を迎えたことを契機に決断。「『白鳥の湖』はこれから100年、200年、500年後と変わらず上演し続けていくもの。『くるみ割り人形』もTBS赤坂ACTシアターで上演されてきた。我々の代が変わってもこの形式は変わっちゃいけない」と言葉に力を込め、「一歩踏み込んだ関係性になり、作品が守られる。僕にとっては最高のメリット」と笑顔を見せた。

 今後は“舞台芸術家”として、10年間で新作公演を5本制作することを目標に活動しながらも、教育事業にも注力していく。熊川は「TBSのネットワークをフルに生かして、教育の柱をしっかり立てていきたいと思っています」と全国に拠点を持つTBSとのタッグに期待を寄せていた。

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