【RIZIN】朝倉未来に敗れた斎藤裕「ここから覚えてないんです」 勝敗分けたコンマ数秒差の相打ち

昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」を振り返る、YouTubeチャンネルの「RIZIN CONFESSIONS」シリーズ、「#91」では朝倉未来―斎藤裕の再戦を回想。大みそかの再注目カードの裏側に迫っている。

斎藤裕と朝倉未来【写真:山口比佐夫】
斎藤裕と朝倉未来【写真:山口比佐夫】

「RIZIN CONFESSIONS #91」朝倉と斎藤が試合を回想

昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」を振り返る、YouTubeチャンネルの「RIZIN CONFESSIONS」シリーズ、「#91」では朝倉未来―斎藤裕の再戦を回想。大みそかの再注目カードの裏側に迫っている。

405日ぶりの再戦。2人は何を考えながら戦っていたのか。

試合が動いたのは第2Rだ。開始直後に朝倉のひざが斎藤のボディーに直撃。映像を見ながら、「遠い距離からワンツーで入ってくることが多かったので、そこに合わせてのカウンターの膝。タックル入りづらくなるでしょうね」と朝倉。

ここから斎藤のタックルで密着した展開に。だが朝倉が対処し、パウンド。斎藤は「もう少し自分でいろいろ展開作りたかったですけどね。こうなったときに。テイクダウンしてトップキープまで行けたらよかった」と振り返る。

そして試合を左右するのは、この直後のスタンドでの打撃戦だ。左ボディーを繰り出したところ、斎藤の左フックを顔面に被弾した朝倉だったが、次の瞬間ニヤリ。「左フックもらった時に、斎藤選手のパンチで倒れることはないなと思いました」と言う。

次の局面はお互いに右で相打ち。ほんのわずか朝倉のパンチが先に入り、斎藤は思わずよろめく。斎藤は「ここから覚えてないんですよね」と明かす。カットする斎藤に対し、ここを逃すまいと追撃する朝倉。「タフっすよね。マジで。普通なら倒れてますよ」と舌を巻いた。

朝倉は「2ラウンド終わった時点で勝てるなと、おれの方が強いな」と思ったという。3Rに決めたニータップ返しには、「あれはもうやってやりましたよ」とニヤリ。

朝倉は最後まで倒しに行き、斎藤も最後まで反撃を狙った。15分間の名勝負の末に2人は抱擁をかわした。この瞬間、朝倉は「もう1回やりましょう」と呼びかけていたという。その真意について「1勝1敗ですし」と言いつつも、「1番思ったのはもう2度と負けないなと思った」と本音ものぞかせた。

一方の斎藤は、試合直後に2Rの相打ちの場面を振り返り、「左フック? 何もらった? 俺だけ落ちた感じか」と悔しさをにじませた。それでも後日のインタビューでは「悔いは残らないですね。もしコンマ何秒自分が早く当ててたらっていうのは、やっぱり終わってから言うべきではないかな」。

試合後の診断では、頬骨が折れていて、目の周りも何か所か折れていたことも明らかに。「やる意味のある試合だったし、やっぱり朝倉選手とやったから盛り上がる。沢山の人から『格闘技ってこんなに面白いの。こんなにいいものだったの』って言われるのは嬉しいです。そりゃ悔しいですよ」と本音を明かした。

これで1勝1敗。斎藤は「もう1回あると思っています。その方が面白くないですか。僕は3回目あると思っています」と言えば、朝倉も「斎藤選手がやりたいと言って、求められたら全然やってもやってもいいですよって感じです」。

試合中、そして試合を振り返っての思いを明かした両者。貴重な舞台裏映像に視聴者からは「このお二人の戦いは本当に感動しました」「朝倉未来と齋藤裕の2人だから作り上げれた最高な試合」「改めて感動をありがとうございました」などとコメントが寄せられている。投稿から16時間で40万再生を超えるなど、大きな反響を集めている。

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