今井翼、40歳で制服姿に願望「またいつか学生服を着て芝居したい」
俳優の今井翼が26日、都内で行われた、映画『彼女が好きなものは』(12月3日全国公開)先行上映イベントに登壇。主演の神尾楓珠をはじめ、山田杏奈、草野翔吾監督も登場した。
映画「彼女が好きなものは」先行上映イベント
俳優の今井翼が26日、都内で行われた、映画『彼女が好きなものは』(12月3日全国公開)先行上映イベントに登壇。主演の神尾楓珠をはじめ、山田杏奈、草野翔吾監督も登場した。
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妻子を持ちながらも純の恋人・佐々木誠役を演じた今井は「閉鎖的に過ごさなければいけないとか、固定観念みたいなものっていうのは今の時代、それは時代錯誤だと思っていて。同性を愛することが特別ではない。なおかつ、その周りにいる人達がそういう方を特別視しない。そういった大切なメッセージを、自分自身は純を思う包容力というものを通して、大事に演じさせていただきました」と語った。
撮影を振り返り、純とのデートで水風船が割れるシーンが印象に残っているという今井は、「一発勝負での撮影だったので、中途半端になってしまうと衣装を乾かさなきゃいけなくなるので、それを分かった上で芝居はしていますけど、それを感じてはいけない。ビンタされる芝居と同じように、平然を心の中で装いながらやっていました」と裏話を明かした。
神尾について今井は、「僕より年下の楓珠くんが僕なんかよりとってもしっかりされているので、安心してやらせていただきました。主役として現場に立つ時間が多いのに、過密なスケジュールの中でも疲れたそぶりを見せずに。年齢も一回り以上違うんですけど」と称賛。そして、「巷では、若いころの(僕と)顔の系統が似ていると言ってくれる人もいるみたいで、ありがとうと思いながら……」と続けると、神尾は「濃い画ですよね。濃い顔と濃い顔で迫力があったと思います」と話し、笑いを誘った。
一方、今井について神尾は「先輩ですし、プライドがあるのかなと思っていたんですけど、いい意味でそれがなくて僕らに合わせてくださって、さらに弱いところも見せてくれたので、構えていたものが一気になくなった。今井さんの人柄です」と感謝すると、今井は僕が単に度胸がないだけで」と謙遜した。
また、作品の完成を見た今井は「高校生たちの透き通った美しさが画になっているなと思った。40歳になったけど、願わくば、またいつか学生服を着て芝居をしたいなと思いました」と願望を打ち明けると、草野監督から「やりましょう!」と声が掛かった。
同作は、小説家・浅原ナオトの「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)を映画化。2018年2月に書籍化、19年4月には NHKで「腐女子、うっかりゲイに告る。」のタイトルでドラマ化もされ、大きな反響を呼んだ。物語は、ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生の安藤純(神尾)とBL好きを隠している女子同級生・三浦紗枝(山田)との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く。