豊川悦司、貧困時代の夏の思い出を明かす「公園に行って水道の水飲んだりとか」

俳優の豊川悦司が27日、都内で行われた映画「子供はわかってあげない」(8月20日全国公開、8月13日テアトル新宿先行公開)の完成披露上映会に登壇。主演の上白石萌歌をはじめ、細田佳央太、千葉雄大、沖田修一監督も出席した。

完成披露上映会に登壇した豊川悦司【写真:ENCOUNT編集部】
完成披露上映会に登壇した豊川悦司【写真:ENCOUNT編集部】

映画「子供はわかってあげない」完成披露上映会に登壇

 俳優の豊川悦司が27日、都内で行われた映画「子供はわかってあげない」(8月20日全国公開、8月13日テアトル新宿先行公開)の完成披露上映会に登壇。主演の上白石萌歌をはじめ、細田佳央太、千葉雄大、沖田修一監督も出席した。

 数々の漫画賞を受賞した田島列島氏による同名漫画を実写映画化。主人公・美波(上白石)とシャイで素朴な青年・もじくん(細田)との甘酸っぱい初恋や、美波が幼い頃に行方が分からなくなった父・友充(豊川)との再会を描く。

 本作のオファーを受け豊川は「原作のコミックを読んで、すごく面白い話だというのがありました。その後、シナリオいただいて読んだときに、みずみずしくて切なくて、こんなおっさんでも青春に浸れるぐらい筆のタッチが素晴らしくて。ネタバレになっちゃいますけど、最後は本当に涙がジーンとするようなところがあって、本当に素晴らしいシナリオだったので、もうぜひやらせてくださいと手を挙げさせていただきました」と当時の心境を明かした。

 上白石とは泳ぐシーンもあったそうで「恥ずかしかったですけどね」と照れ笑い。上白石と同年代の娘を持つ豊川は「『これ理想だよね、父親にとっては』みたいなシーンだったっていうか、普通のお父さんは、そんなことを娘にしてもらえませんからね。一緒にホースで水をかけたりとか、海に入ったりとかできないので。まるで夢のような時間でした」とうれしそうに話すと、上白石から、「豊川さんがブーメランの水着をお召しのシーンがあって、すごく貴重な映像になっているので、そこも注目して見てください」と伝えた。

 また、忘れられない夏の思い出について豊川は、「役者になろうと決めて大学を辞めて、バイトして20万ぐらい持って東京に出てきたんですけど、夏場にお金が切れちゃって、もう明日からも本当にお金が全然ないという状態になって。知り合いのところに行って、携帯もない時代でしたから、アパートの前で何時間もずっと座って待ってたりとか、公園に行って水道の水飲んだりとか。1週間ぐらいたつと、お金がないことが普通になってきちゃって、お金がなくても生きていけるなっていう妙な自信が付いてきました」と驚きのエピソードを明かした。

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