長友佑都、室伏広治スポーツ庁長官を表敬訪問 トレーニング指南を“依頼”する場面も

サッカー日本代表の長友佑都が、スポーツ庁が取り組む「Sport in Lifeプロジェクト」を応援するため、同庁の室伏広治長官を表敬訪問した。

長友佑都が室伏広治スポーツ庁長官を表敬訪問
長友佑都が室伏広治スポーツ庁長官を表敬訪問

「スポーツは心を豊かにするし、生活に勇気や希望などの活力を与える」

 サッカー日本代表の長友佑都が、スポーツ庁が取り組む「Sport in Lifeプロジェクト」を応援するため、同庁の室伏広治長官を表敬訪問した。

「Sport in Lifeプロジェクト」は、1人でも多くの人が生活の中でスポーツに親しむ社会の実現を目指してスポーツ庁が推進している事業。自治体や企業などにコンソーシアムへの参加を呼びかけ、参加団体の取組を紹介したり、団体間の連携を促進することで新たなスポーツの機会を増やし、成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度へ引き上げることを目標にしている。

 長友が代表を務める会社「CUORE」でもコンソーシアムに加盟し、理念である「アスリートの価値から創造したプロダクトで健康課題の解決へ挑戦する」に触れたうえで、「スポーツ選手としてもっとスポーツの価値を上げていきたい。スポーツは心を豊かにするし、生活に勇気や希望などの活力を与える。欧州でプレーしていると、生活にスポーツが根付いている。日本もそうなるよう情報発信していきたい」と語った。

 また、室伏長官からスポーツをする人を増やす方法について尋ねられ、長友は「トレーニングと聞くと、キツいというイメージになるが、ヨガのような軽い負荷の運動でも、気持ちが良くなるし、ボディーメイクもできる。そこから徐々にステップを上げていくことで、楽しみながら運動をしていけると思う」と提案した。

 そこから話は「トレーニングしているか」という内容になり、思わぬ展開に。

 室伏長官が、新聞紙を床に置いて「手のひらで丸めてみて」と長友に促すと、長友は「うわっ! これ難しい。うまくできない。指の神経が鍛えられる」。横できれいに新聞紙を丸めた室伏長官は「この運動は集中力が途切れないし、いろいろなところに効果がある。1週間ぐらいやるとうまくできるようになりますよ」。さらに、室伏長官が「この運動は足でやることもできる」と言ってはだしになると、長友も靴を脱いではだしに。2人が両足を空中に持ち上げながら新聞紙を丸めるトレーニングがスタート。長友は「私は試合前に、つま先立ちをするなどして指のトレーニングをしているが、これは難しすぎてできない。指の動きを活発にさせるトレーニングとしてはこれまで体験したことがない。今度トレーニング方法について相談したいです」と、室伏長官にトレーニング法の指南役を依頼する場面もあった。

 懇談の最後に、開幕間近の東京五輪に出場する選手へのエールを求められた長友は、2008年の北京五輪で日本代表として出場した経験について「私は初の国際大会で緊張してしまい、3連敗した。自分のプレーができず、後悔しかない」と振り返りつつ、「出場する選手はミスを恐れず、後悔しないよう思い切りプレーしてほしい」とエールを送った。とくに関心が高い競技を聞かれて、テニス男子の錦織圭の名を挙げ、「頑張ってほしい」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】長友佑都と室伏広治スポーツ庁長官が新聞紙を使ったトレーニングに取り組む様子
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