今年の新語トップ3は「ーペイ」「にわか」「あおり運転」 流行語大賞「ONE TEAM」は…

「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2019』」の選考発表会が3日、都内で行われた。

1位発表の瞬間
1位発表の瞬間

「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2019』」選考発表会

「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2019』」の選考発表会が3日、都内で行われた。

 今年で5回目の開催で、一時的なブームではなく、将来辞書に収録される可能性のあるワード(一部を除く)を選んだ。

 特別ゲストの作家、演出家の鴻上尚史氏(61)が「ONE TEAMはないだろ!」と、先日発表されたユーキャン新語・流行語大賞に毒ガスを噴射してスタート。

 ベスト10が発表され、10位から順番に「ASMR」(自律感覚絶頂反応)、「置き配」、「垂直避難」、「カスハラ」(カスタマーハラスメント)、「電凸」、「サブスク」(サブスクリプション=定額制)、「反社」(反社会勢力)、「あおり運転」、「にわか」となり、栄えある1位は電子マネー決済の「ーペイ」となった。

 鴻上氏はペイペイのCMが大きなインパクトを与えたとし「なんとかペイを定着させたのはあの狂乱的なCM」と指摘。楽天やLINEなど大手各社が一斉に導入する一方で「セブンペイの失敗があって大騒ぎした」と時流に乗れなかった企業もあり、社会全体を巻き込んだことを評価した。

 なお、「ONE TEAM」は「タピる」とともに選外。「令和」は特別賞となった。

 鴻上氏は、ラグビーW杯の影響は「ONE TEAM」よりも2位の「にわか」にあったと強調。印象の悪かった「にわか」の使い方が、W杯によって前向きな意味に変化し「ファンが増えたことがうれしい」「ほぼみんなにわかだった」と説明した。

 そして「辞書は作家として命綱。新しく変わり続けるとうれしい」と締めくくった。

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