豊田ルナ、23歳にして芸歴18年…三刀流で培ったプロ意識「もらった以上の熱量を返すのが責任」

俳優、グラビアタレント、アイドルの三刀流で活動している豊田ルナ(23)が、今月5日公開の映画『シーシュポスたちのまなざし』(井上博貴監督)で映画初主演を果たした。同作は、普通の大学生たちが高校時代のある事件の真相を追う姿を描くサスペンス。5歳から子役として活動してきた豊田は、グラビアで誌面を飾りつつ、6人組アイドル・AND CaaaLLの一員でもある。23歳にして芸歴18年の豊田に「プロとしてのあり方」を聞いた。

インタビューに応じた豊田ルナ【写真:冨田味我】
インタビューに応じた豊田ルナ【写真:冨田味我】

映画『シーシュポスたちのまなざし』でスキャンダルを追う大学生役

 俳優、グラビアタレント、アイドルの三刀流で活動している豊田ルナ(23)が、今月5日公開の映画『シーシュポスたちのまなざし』(井上博貴監督)で映画初主演を果たした。同作は、普通の大学生たちが高校時代のある事件の真相を追う姿を描くサスペンス。5歳から子役として活動してきた豊田は、グラビアで誌面を飾りつつ、6人組アイドル・AND CaaaLLの一員でもある。23歳にして芸歴18年の豊田に「プロとしてのあり方」を聞いた。(取材・文=大宮高史)

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 豊田が演じているのは、大学でドキュメンタリー制作を学ぶ黒田真優。高校時代に、放送部の男子の先輩と男性教師の間で起きたスキャンダルの真相を知ろうと取材していくが、地域のしがらみなどの壁に直面する。そして、当時は知らなかった事実や忘れてしまっていた自身の行為、当事者同士の意外な関係も知っていく。

「初めて台本を読んだ時は、サスペンスの要素もあって、シリアスな内容だなと感じました。自分の中にある正義感や、物事の捉え方をあらためて考えさせられる作品になりました」

 穏やかながら、作品への確かな手応えを感じさせる声だった。真面目な大学生……平凡な役柄ゆえの難しさもあった。

「今までショートドラマで母親をやったり、女子高生になったり、『ウルトラマントリガー』のシズマユナなど、色濃い役柄をもらうことが多かったです。でも、今回の真優はキラキラしているわけでもなく、かといって根暗でもないどこにでもいる女の子でした。私は大人っぽく見られがちだったので。監督からは『もうちょっと幼くてもいいし、取材するシーンはもっとヒートアップしていきましょう』とアドバイスをいただき、18歳、19歳の頃に戻ったつもりで演じていきました」

「大人びて見られる」は、物心ついた頃から芸能活動をしてきたゆえでもあった。

「小さな頃から大人がたくさんいる環境だったので、普通の子より精神年齢は高くなったのかなと思います。我慢したり、自分の意見が通らないのも当たり前でした。だから、思い通りにいかないことがあっても冷静ですね。でも、無意識に周りの反応をうかがってしまうことは20歳になって『やめよう』と思い始めました」

「自分を変えてみよう」。そのタイミングで出会ったのがこの作品だった。

「2年前の春から夏にかけて撮りました。今見ると『まだ子どもっぽいな』と思いますが(笑)。真優は自分をしっかり持っている子なので、出来事を俯瞰(ふかん)してしまいがちな日ごろの私を封印しました。素直に生きることは今も意識しています」

 そんな豊田は16歳で、所属事務所のアイドルプロジェクト「Shibu3 project」(シブサン)にも参加し、17歳で「ミスマガジン2019グランプリ」でグランプリを獲得。グラビアタレントとしての人気を獲得した。2021年には、テレビ東京系『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』のヒロイン・シズマユナを演じた。文字通り、順調にキャリアを積んでいたが、その状況も俯瞰し、自らファンに応える場面を作った。

「『ウルトラマントリガー』で私を知ってくれた方が増えたのはありがたかったですが、ちょうどシブサンを卒業したばかりで、『アイドルの私を見たかった』っていう声もいただいて。シブサンの終盤はコロナ禍で思ったように活動できなかったこともあって、『また、アイドルをやりたいです』と事務所に相談して、AND CaaaLLにつながりました。メンバーの選考にも参加させてもらいました」

俳優、グラビアタレント、アイドルの三刀流で活動している【写真:冨田味我】
俳優、グラビアタレント、アイドルの三刀流で活動している【写真:冨田味我】

サスペンス好き「犯人追い詰める役を」

 グラビアタレントの活動でも、手応えを感じている。

「去年も雑誌の表紙をたくさんさせていただいて、『多くの人に届いたかな』『まだまだグラビアやれるな』って自信がつきました(笑)」

『シーシュポスたちのまなざし』のテーマにちなんで「正義感」を問うてみると、「どんな仕事でも真摯(しんし)に向き合うことです」と即答した。

「特典会でもファンの方とは、必ず楽しい気分で帰ってもらえるようお話をしています。時間とお金を使って来てくれているんだから、もらった以上の熱量を返すのが責任だし、後悔させたくないです。それにマルチタスクは得意ですね。向上心では誰にも負けないというか、できないことをできるようにしていく。その過程に燃える性格です」

 その上で「お芝居でも大人になると人前で泣くことが減ってしまうのですが、俳優って感情をさらけ出すのが仕事です。だから、映画を見て感動した時などは、変に格好つけないで全部出し切るようにしています」と明かした。

 これからの夢も、目を輝かせて語り出した。

「去年から『名探偵コナン』にハマりました。ミステリーもラブコメもアクションも詰まっているところに、目が離せなくなって。もともと、崖の上で自白するようなサスペンスドラマも好きなんです(笑)。次は刑事や弁護士になって、犯人を追い詰めるような役をやってみたいです」

 初主演映画で見せた“普通”への変貌ぶりは、そんな華麗な進化への第一歩になるかもしれない。

映画『シーシュポスたちのまなざし』が映画初主演【写真:冨田味我】
映画『シーシュポスたちのまなざし』が映画初主演【写真:冨田味我】

□豊田ルナ(とよだ・るな) 2002年7月17日、埼玉県生まれ。19年「ミスマガジン2019」グランプリを獲得し、21年、テレビ東京系『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』のヒロイン・シズマユナに抜てき。23年には、YouTube、TikTok配信ショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは』のメインキャストに。趣味は読書、お菓子作り、サッカー観戦。特技は韓国語とクラシックバレエ。161センチ。

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