戸田恵梨香「死ぬまでこの仕事を続けたい」 初対面の磯村勇斗プロデュース「しずおか映画祭」で“生涯役者”宣言
俳優の磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」が23日、静岡市・清水文化会館マリナートにて開幕した。“旅する映画祭”をテーマにした初日、磯村は第1部に俳優・役所広司、第2部に戸田恵梨香を招き、ステージで映画愛に満ちたトークを展開した。

役所広司も登壇「芝居がうまくなりたい」
俳優の磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」が23日、静岡市・清水文化会館マリナートにて開幕した。“旅する映画祭”をテーマにした初日、磯村は第1部に俳優・役所広司、第2部に戸田恵梨香を招き、ステージで映画愛に満ちたトークを展開した。
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第1部は、第76回カンヌ国際映画祭で主演の役所が男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』の上映で幕開けした。静岡市とフランス・カンヌ市が姉妹都市であることにちなんで選定された。上映後、主演の役所広司がステージに姿を現すと、会場は割れんばかりの拍手と大歓声に包まれた。
その熱烈な歓迎に役所は、「大谷翔平になったような気分」と笑顔を見せた。磯村とは映画『八犬伝』で親子役として共演。磯村が「静岡で開催すると決まった時、真っ先に浮かんだのが役所さんだった」と明かすと、役所は「いきなり不意を突かれて言われたので、即答するしかなかった」と冗談交じりに返した。さらに、役作りで極限まで減量していた磯村のストイックさを「日に日に死に向かってやせていく。本当にヒラヒラになっていた」と振り返り、その役者魂を称賛した。
今年、ウディネ・ファーイースト映画祭で生涯功労賞を受賞した役所は「うまい俳優はたくさんいる。だから、僕も芝居がうまくなりたいんです。満足することはないです」と今なお貪欲な姿勢を告白。最後には「しずおか映画祭が10年、20年、50年と続いていくことを願っています。アジア、世界へと広がっていくよう頑張ってください。僕も頑張ります」と力強いエールを送り、磯村を感激させた。
第2部では、昨年逝去した磯村と同じ静岡・沼津出身の原田眞人監督への感謝を込めた特別追悼上映として、映画『駆込み女と駆出し男』(2015年)が上映された。終了後には、劇中で“鉄練りじょご”を演じた戸田が登壇した。
実は2人は初対面。磯村が「役者を目指す前からずっと見ていた方」と憧れを口にすると、戸田も磯村について「独特な空気感を持っていらっしゃる。すごくひきつけられる方」と語り、今後の共演に期待を寄せた。また、磯村が戸田の近作で発していたオーラや貫禄を絶賛する一幕もあった。
原田監督のお別れ会にも参列した戸田は、「お芝居をしていく上で、『原田さんに認められたい。褒めてもらいたい』という気持ちがずっとありました。喪失感が大きいです」と声を詰まらせつつ、「今回、こういう形で追悼できることが本当にうれしいです」と実感を込めた。
トークが自身の人生観や死生観に及ぶと、戸田は阪神・淡路大震災の経験から「『諦めたくない』という熱が生まれます」と語った。
「クリント・イーストウッドのように、年齢を重ねながら作品を作り続ける俳優になりたいです。80代の自分だからできる作品をやっていきたい。死ぬまでこの仕事を続けたいです」
文字通り、「生涯役者」を示した言葉で会場からは惜しみない拍手。偉大な先輩たちから背中を押された磯村は「本当に頑張ろうと思いました」と決意を新たにした。
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