“驚異の70歳”郷ひろみ、ツアー初日に男泣き FC55周年に感謝を込めて「ファンの皆さんが僕の宝物」

歌手の郷ひろみが23日、埼玉・越谷市のサンシティホール大ホールで「Hiromi Go Concert Tour 2026~ALL MY LOVE~」をスタートした。約2時間で8月発売予定の最新シングル『I’m Neo G』を含む21曲を披露。今年はファンクラブ発足から55周年節目で、終盤には男泣きでファンに感謝の思いを伝えた。開演前の取材対応では、昨年の大みそかをもって“一区切り”を宣言した『NHK紅白歌合戦』に意外な形で関わる可能性を口にした。

ツアー初日公演を行った郷ひろみ【写真:大平晋也】
ツアー初日公演を行った郷ひろみ【写真:大平晋也】

囲み取材では勇退『紅白』でジョーク

 歌手の郷ひろみが23日、埼玉・越谷市のサンシティホール大ホールで「Hiromi Go Concert Tour 2026~ALL MY LOVE~」をスタートした。約2時間で8月発売予定の最新シングル『I’m Neo G』を含む21曲を披露。今年はファンクラブ発足から55周年節目で、終盤には男泣きでファンに感謝の思いを伝えた。開演前の取材対応では、昨年の大みそかをもって“一区切り”を宣言した『NHK紅白歌合戦』に意外な形で関わる可能性を口にした。(取材・文=柳田通斉)

 定刻の午後3時。郷はキラキラに輝くピンクのスーツで登場した。会場を埋めたファンクラブ限定の約1600人を前に、いきなり『I’m Neo G』を披露。ビートが効いたリズムに乗り、スタンドマイクでその声を力強く響かせた。

 冒頭から「♪GO 絶GO調」のフレーズを繰り返し、右手で曲線を作ってのGポーズ。郷ならでは楽曲だが、初披露だけに観客はひとまず手拍子でリズムを取った。その後は『 How manyいい顔』『どこまでもアバンチュール』『2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-』と往年のヒット曲を続け、会場のボルテージをグングンと上げた。そして、郷は伝えた。

「今日は最高の時間を一緒に過ごしましょう」

 開演前の囲み取材でも、郷はノリノリだった。昨年12月29日、郷は『NHK紅白歌合戦』からの「勇退」を発表。取材陣の前に立つのはそれ以来となったが、「今年の大みそか、予定は」と聞かれてニヤリと笑って言った。

「けん玉で映ってるかもしれないですね」

 紅白名物、三山ひろし「けん玉ギネス記録への挑戦」への参戦宣言だ。来年でデビュー55年目を迎えることに引っ掛け、記者が「じゃあ、55番(のゼッケン)でね」とツッコミを入れると、郷は「55番で『絶対に映るぞ!』みたいな気はするんですけどね」と乗ってみせた。

 もちろん、郷ならではのジョーク。取材陣の盛り上がりに喜びつつ、「これ言っちゃうと、NHK本当に出しちゃうから(笑)」と自らブレーキをかけると、さらに大きな笑いに包まれた。

 リップサービスもあったが、郷が最も伝えたかったことはファンへの感謝だった。デビュー前年の1971年にファンクラブが設立。今年で55年となり、「こうしてツアー初日迎えると、デビューしたてのように新鮮な気持ちになれるんですよ。だからそこを大事にしていきたいですし、55年も僕のことを支えてくださったファンの人たちに本当に感謝しかないです。『よくついて来てくれたな』と思います」と実感を込めた。

 ステージと囲み取材では、昨年に続いてツアーファイナルで10月24日、25日の両日に東京・日本武道館公演を開催することを発表した。昨年は70歳の誕生日にかけて2日間で70曲を歌い切ったことで、「今年は71曲ですか」と問われると、「ない。ない。ない。大変」と慌てて否定していた。

 そんな郷がライブ終盤に感極まった。アンコールに入り、『ありのままでそばにいて』を歌い終えた後だった。

「僕が道なき道を歩んで来れたのはファンの皆さんのおかげです。いろんなことがありましたが、僕にはファンという宝物がありました。だから、この瞬間も郷ひろみでいられます。そして、これからも続く遥かなる道を僕と一緒に歩んでください」

 必死にこらえようとしたが、目は赤くなり、涙がこぼれた。ファンも涙し、「ありがとう」と返した。

 ステージでは、激しく歌って踊る場面が幾度もあった。歌詞を間違えることもなく、高音も響かせた。そして、息切れは一切なかった。文字通り、奇跡の70歳。郷ひろみは自身の努力とファンに支えられ、この先も郷ひろみであり続ける。

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