尾上松也、『スター・ウォーズ』愛が炸裂「歌舞伎でやるなら…」 『マンダロリアン』を“ずるい”と称賛する理由

7年ぶりのシリーズ劇場公開作品となる映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が22日、日米同時公開を迎える。“スター・ウォーズ熱”が高まる中、ENCOUNTでは芸能界の『スター・ウォーズ』ファンにインタビューを敢行。第1回は、歌舞伎俳優の尾上松也に、長年愛してきたシリーズへの思いと最新作への期待を語ってもらった。

『スター・ウォーズ』への思いを語った尾上松也【写真:増田美咲】
『スター・ウォーズ』への思いを語った尾上松也【写真:増田美咲】

映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』が22日公開

 7年ぶりのシリーズ劇場公開作品となる映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が22日、日米同時公開を迎える。“スター・ウォーズ熱”が高まる中、ENCOUNTでは芸能界の『スター・ウォーズ』ファンにインタビューを敢行。第1回は、歌舞伎俳優の尾上松也に、長年愛してきたシリーズへの思いと最新作への期待を語ってもらった。(取材・文=猪俣創平)

 松也にとって初めての『スター・ウォーズ』は、幼少期に家族で見た『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)での『新たなる希望(エピソード4)』だった。

「ライトセーバーのかっこよさに衝撃を受けたのを覚えています。それから、もともとディズニーが大好きなので、東京ディズニーランドによく母に連れて行ってもらい、アトラクションのスター・ツアーズに乗っていたので、『スター・ウォーズ』の世界に触れるという意味では、すごく影響されたと思います」

 やがて映画館で体験したシリーズが、より特別な存在になっていく。初めて映画館で鑑賞したのは、1999年公開の『ファントム・メナス(エピソード1)』。16年ぶりの続編に世界が熱狂する中、当時14歳だった松也もまた、その新たな物語に夢中になった。

「当時は今みたいに配信があったわけでもありませんし、ビデオのレンタルショップもそこまで普及していない時代でしたので、『スター・ウォーズ』を映像で見られる機会が限られていました。それもあって、『スター・ウォーズ』を映画館で見られることが自分にとっては待ちに待った瞬間だったのを覚えています。それから、高校に入った時に、『クローンの攻撃(エピソード2)』と『シスの復讐(エピソード3)』は、『スター・ウォーズ』好きな仲間達と一緒に初日の映画館へ見に行ったのを覚えています」

 シリーズの中でも特に愛するキャラクターと名場面もまた、『エピソード1』から。「シリーズ全体の“推し”で言うと、クワイ=ガン・ジンが好きです」と、同作に登場したジェダイ・マスターを挙げた。オビ・ワン=ケノービの師匠であり、“選ばれし者”アナキン・スカイウォーカーを見いだしたシリーズのカギを握る存在だ。

「自分がもしジェダイになるなら、ずっとクワイ=ガンの弟子になりたいなと思っているんです。それぐらい僕はクワイ=ガン推しです。アニメーションも含めた全作品の中で、僕は『エピソード1』のクワイ=ガン、オビ=ワン、ダース・モールのライトセーバー戦が大好きですので、あそこは何度見ても興奮しますね」と劇中終盤の名場面を挙げ、自然と言葉にも熱がこもった。

「新三部作(エピソード1~3)は、やっぱり衝撃というのはすごかったです。特に忘れられないのは、『スター・ウォーズ』ファンが初めてヨーダがどう戦うのかを知った『エピソード2』のあそこは……衝撃的でしたね」と振り返り、ヨーダとドゥークー伯爵によるライトセーバー戦についても触れた。

映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が5月22日に日米同時公開される【写真:増田美咲】
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が5月22日に日米同時公開される【写真:増田美咲】

『マンダロリアン』への期待…“ずるい”魅力とは

 思春期を経て、ライトセーバー戦やキャラクターのデザインなどビジュアル面だけでなく、作品全体への理解も深まったと強調する。

「世界観はもちろんですけど、一番共感できた部分で言えば、ある種の武士道に近いジェダイの精神ですね。ジェダイのローブが、着物を着ているように日本の影響を受けているところもありますが、(考え方に)すごくシンパシーを感じたところは大きいと思いますね」

 また、表現者の目線でも「歌舞伎俳優だからということは置いておいて、一人のパフォーマーとして『スター・ウォーズ』の影響は多大に受けていると思いますし、見せ方や、カッコよさみたいなことは、表現として無意識的なところで僕に影響を与えていると思います」と語った。

 そんな松也の愛する『スター・ウォーズ』シリーズが、7年ぶりに映画館に帰ってくる。5月22日公開の映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』では、伝説の賞金稼ぎ・マンダロリアン(ディン・ジャリン/演:ペドロ・パスカル)と、強大なフォースの力を秘めたグローグーが、新共和国からの依頼を受け、新たな戦いに身を投じる姿が描かれる。“マンドー”ことマンダロリアンとグローグーへの思いも止まらない。

「マンドーもグローグーも、分かっているようで分からないところがまだたくさんあるじゃないですか。それを知りたくなるような要素があることも、作品を見たくなる一つの理由だと思います。ドラマシリーズは『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』も『スター・ウォーズ:アソーカ』もありましたし、『キャシアン・アンドー』も見ていて、それぞれ面白いのですが、個人的には『マンダロリアン』が一番面白いですね。ジェダイとの関わり方も含めて、2人のキャラクターの謎は、ドラマの魅力としても大きいと思います。正史に関係ないようで一番直接的に関わっていて、深いところも描かれているので、そこは“ずるい”ところだなと思いますね(笑)」

 また、掟によってヘルメットを脱がないマンダロリアンの“顔出し”問題についても触れた。

「あと気になるのは、マンドーが映画で“素顔”をどれだけ見せるかですね。ドラマの中でも数回しか見ていないので。映画ではぜひ見せてほしいところですね」

 そんな“スター・ウォーズ愛”あふれる松也は、もし歌舞伎化するなら誰を演じたいと考えているのだろうか。

「歌舞伎として上演するとしたら、やはりエピソード1から3をやりたいので、演じるならオビ=ワンですね。クワイ=ガンが好きですけど、クワイ=ガン役をやるにはもうちょっと年月が必要で、まだまだあそこには到達していないので(笑)」

□尾上松也(おのえ・まつや)1985年1月30日、東京都生まれ。父は歌舞伎俳優の六代目尾上松助。90年5月に『伽羅先代萩』の鶴千代役で二代目尾上松也を名乗り初舞台。2014年に中村勘九郎、中村七之助と共演したコクーン歌舞伎『三人吉三』ではお坊吉三を勤め、20代が中心となる新春浅草歌舞伎では15年から10年間リーダー的な立場を務めた。歌舞伎以外の出演では、ミュージカル『新宿発8時15分』、映画『新幹線大爆破』(Netflix)、映画『Demon City 鬼ゴロシ』(Netflix)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)、声の出演作に『モアナと伝説の海2』(24)、『パリに咲くエトワール』(26)など。2027年には主演・演出を務めるミュージカル『RRR』Based on SS Rajamouli’s ‘RRR’.の出演を控えている。

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猪俣創平

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