小学校のトイレ文化、いじめ問題を変えたい―佐藤満春、トイレ博士としての“使命”
お笑いコンビ「どきどきキャンプ」の“サトミツ”こと佐藤満春(42)。彼は芸人活動の傍ら趣味でトイレの研究を始め、今では「トイレ博士」としてテレビ番組やイベントで活躍中だ。今年8月、各界の著名人との対談本「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください~」(集英社文庫)を出版するなど、トイレ文化を追求し続ける佐藤には、どうしても変えたい日本のトイレ文化があった。ENCOUNT編集部は、トイレ博士としての活動、トイレ掃除で変わった人生についてインタビューした。
“トイレ博士”佐藤満春 「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください~」インタビュー
お笑いコンビ「どきどきキャンプ」の“サトミツ”こと佐藤満春(42)。彼は芸人活動の傍ら趣味でトイレの研究を始め、今では「トイレ博士」としてテレビ番組やイベントで活躍中だ。今年8月、各界の著名人との対談本「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください~」(集英社文庫)を出版するなど、トイレ文化を追求し続ける佐藤には、どうしても変えたい日本のトイレ文化があった。ENCOUNT編集部は、トイレ博士としての活動、トイレ掃除で変わった人生についてインタビューした。
――「トイレ博士」という肩書きについて教えてください。
「『トイレをもっと楽しく』をテーマに、仕事というより、ライフワーク的にいろんな活動に取り組んでいます」
――具体的には、どんな活動をしているのでしょうか。
「例えば、掃除方法を伝える講演会のようなもの、トイレがテーマのラジオ番組でパーソナリティーをしたり、「サトミツ&ザ・トイレッツ」というバンドでは幼稚園や小学校でライブをやらせていただいたり、トイレをもっと身近に感じてほしいので、なるべくエンターテインメントとして紹介しています」
――日本トイレ協会の会員でもある佐藤さんは、掃除能力検定士5級、トイレクリーンマイスターなど、トイレに関する資格をたくさん持っています。
「日本トイレ協会に関しては、年会費を払えば誰でも入れるので、ぜひみなさんにも入っていただきたいです(笑)。資格に関しては、トイレに関わる活動をするにあたって、番組や講演会に出演した時、本を出した時にも説得力になるので、自然にそういった資格を取らせていただきました」
――WEB連載でスタートした「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください~」は、どのようなきっかけで始まったのでしょうか。
「同じ事務所の先輩・脚本家の一雫ライオン先生に集英社の方を紹介していただいたときに、『トイレ関係で何かあれば、よろしくお願いします』とあいさつをしたのですが、その集英社の方が『えっ! 実はトイレで企画をやろうと思ってたんです』と言い出すという奇跡的なタイミングでした。そこで話が盛り上がり、打ち合わせを重ねて連載が始まることになりました」
――かなり運命的というか、レアなケースですね。
「僕の芸能人生の中で、今までこんなことはありませんでした。いろんな方と名刺交換をして、いつかトイレのことで何かあったらお願いします! と何度もあいさつしてきたけど、こんなケースは稀です。いろんな方のやさしさとご縁があって、こういう一つの形になったのはうれしいことですね」
――対談形式での連載になった理由は。
「トイレは誰にでも経験があって、みんなが行く場所じゃないですか。誰と話しても、いろんなエピソードあるので、対談がいいんじゃないかとなり、対談形式での連載になりました」
――本著には、オードリー春日さん、小説家の朝井リョウさん、ノンフィクション作家の高野秀行さんなど、各界の著名人との対談が収録されています。特に印象深かったのは、どなたとの対談でしょうか。
「TOTO、LIXIL、パナソニック、3社のご担当者と同時にお話できたのは貴重でした。こんなタイミングじゃないと集まることさえ難しいライバル企業ですからね」