AKB48として過ごした“2486日間” 卒業の日を迎えた川本紗矢「全部が私の青春で宝物」

フラワースタンドの前で笑顔の川本紗矢(C)AKB48
フラワースタンドの前で笑顔の川本紗矢(C)AKB48

客席を埋め尽くしたメッセージボード、無観客の劇場を包んだ“さややコール”

 人生を変えたドラフト会議から2486日後となる、20年8月30日、川本は旅立ちの日を迎えた。無観客での開催となったが、客席はメッセージボードが埋め尽くし、「笑顔が大好き」「やさしいところが大好き」「頑固なところが大好き」、1枚1枚にファンの愛が込められていた。

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 卒業公演は、川本にとってアイドルの原点であるチームBの楽曲「初日」をソロで披露してスタート。2曲目の「君は僕の風」で合流した横山由依は、早くも目に涙を浮かべていた。込山榛香とは「君と僕の関係」、谷口めぐとは「思い出のほとんど」、大好きな同い年メンバーとは、憧れの前田敦子が参加したユニット曲を披露。加入前、AKB48全国ツアーの北海道公演でアイドルの素晴らしさを知り、努力を重ねてグループ加入を果たした川本。AKB48愛は、メンバーとして過ごした7年間でさらに大きくなっていた。

 ドラフト1期生の同期・下口ひなな、田北香世子とは、「君のc/w」、「会いたかった」で息のあったパフォーマンスを見せ、ドラ1の強い絆を感じさせた。「Bye Bye Bye」、「君のことが好きだから」が披露された後、総監督時代、川本に支えられたという横山は、「さややのこと、みんなが大好き」と誰からも愛される後輩を讃え、「さややがどんな道を選んでも応援している」と背中を押した。

 川本の初シングル選抜曲「希望的リフレイン」の後、メンバーは一度退場。すると、無観客であるはずの劇場に、「さややコール」が起こる。全国のファンから届いた「さやや」の音声データがコールとなり、劇場を包み込んだのだった。

 そんな温かいコールに応えた川本は、水色のドレスに身を包んでステージに登場。アンコールの1曲目は、落ち込んだ時、悩んでいた時に元気づけてくれた大切な曲、「すべては途中経過」をソロ歌唱。6人揃っての「キンモクセイ」を歌い終えると、川本へのサプライズが用意されていた。卒業公演の翌日が誕生日ということで1日早いバースデーケーキ、記念のアルバムが贈られ、チーム4の仲間たちからメッセージVTRが。キャプテンの村山彩希が感謝の思いを告げると、チーム4全員で「卒業おめでとう」と川本の門出を祝った。

 さらに、柏木由紀のVTRが上映された後、本人が花束を持って劇場にサプライズ登場。思わず涙を流した川本に柏木は、「AKB48で何を残したかじゃなくて、どうやって自分と向き合って、頑張って来たかというのが大切だと思っていて、それを一番体現したのがさややだと思う」とやさしく声をかけた。

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