「プロレスの神様」カール・ゴッチさん命日 日本マット界に残した計り知れない功績

ゴッチさんに献杯する西村修【撮影:柴田惣一】
ゴッチさんに献杯する西村修【撮影:柴田惣一】

三途の川で鬼を集めてプロレス

 日本にお墓ができたのは「日本にもう一度、行ってみたかった」というゴッチさんの思いを知る西村の尽力があった。10年越しの苦労が実り、猪木のサポートもあり、回向院にお墓を立てることができた。

 17年の10回目の命日に行われた納骨式には、最後までゴッチさんと交流していたジョー・マレンコが、米国から遺灰を持参。猪木、木戸修、藤原喜明、前田日明ら多くの弟子たちが参列している。

「プロレスの神様」ゴッチさんのお墓には、お花や赤ワインのお供え物が絶えない。豪傑な人が亡くなると「三途の川で鬼を集めて相撲を取っている」などと言われるが、ゴッチさんは、土俵ではなく四角いリングに鬼を集めてプロレスをしていることだろう。ゴッチ式トレーニングの厳しさに、鬼が悲鳴を上げているかも知れない。

 天国のゴッチさんは、これからも日本のリングを温かく、そして力強く見守ってくれる。

次のページへ (3/3) 【画像】汗だくになって、ゴッチさんのお墓を掃除する西村修、実際の写真
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