中条あやみは「天真爛漫」、本郷奏多は「愛情深い人」 共演して気付いた互いの魅力

11日に放送されるNHKの特集ドラマ「56年目の失恋」(午後9時~、BSプレミアム)はふたつの時代を生きる、料理を愛する男女が、時空を超えて出会うタイムスリップ・ラブストーリーだ。突如、2020年から1964年の東京にタイムスリップするシェフ見習いの主人公、沙織役を女優の中条あやみ、64年の東京で沙織の面倒をみるコック、隆一役を俳優本郷奏多が演じている。2人に作品の魅力を聞いた。

主演の中条あやみと本郷奏多(C)NHK
主演の中条あやみと本郷奏多(C)NHK

同時インタビュー前編、11日放送のNHKドラマ「56年目の失恋」

 11日に放送されるNHKの特集ドラマ「56年目の失恋」(午後9時~、BSプレミアム)はふたつの時代を生きる、料理を愛する男女が、時空を超えて出会うタイムスリップ・ラブストーリーだ。突如、2020年から1964年の東京にタイムスリップするシェフ見習いの主人公、沙織役を女優の中条あやみ、64年の東京で沙織の面倒をみるコック、隆一役を俳優本郷奏多が演じている。2人に作品の魅力を聞いた。

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――オファーを受けた時、脚本を読んだ感想を教えてください。

中条「題名を聞いて、どんなお話なんだろうなと思って読んでいくと、過去にタイムスリップするという話。今までそういうお話があまりなく、時空を飛び越えて恋愛するのはすごく斬新だと思いました」

本郷「純粋にお話が面白いなと思いました。タイムスリップものではあるんですけど、SF要素にフォーカスしているわけではなく、描きたいのは、人間ドラマです。56年前だと、すごく現代人の感性とは違うことがたくさんあって、主人公の沙織さんはいろんなことにびっくりします。昔ながらのシンプルな社会だったからこそ気づける、人間の温かさが描かれています。ほっこりする気持ちになると思いますし、わかりやすくて、まっすぐな物語でした。面白かったです」

――役のどんなところに魅力を感じましたか。

中条「沙織は、タイムスリップした1964年の東京で、今ほど女性のコックさんが多くない中、いろんなことにチャレンジしていきます。両親がいない、おばあちゃんに育ててもらったという境遇もあり、自分の胸の内に秘める情熱があって、負けず嫌いな女の子。私も、結構負けず嫌いなところがあるので、共感できる部分もたくさんありました」

本郷「隆一は沙織さんが56年前にタイムスリップしてきた先にいる料理人の青年です。一見、無愛想でちょっとぶっきらぼうにも見えるんですけど、実は心が優しい。家族や行く場所がなくて困っている沙織にすごく優しく接していきます。自分の仕事にも、プライドを持っていて、昔のかっこいい男らしい男。すごく好感を持てるようなキャラクターじゃないかなと思います」

――役との共通点、違いなどありますか。

中条「沙織は、どんどん前に出る、常識をも超えた勢いのある女の子で、普通の人からしたらびっくりするようなことを言ったり、男子にも負けないという気持ちで本当にチャレンジしていく感じは面白いなと思いました。コメディータッチでやったらと思い、監督にも言ったんですけども、『もう少し真面目にやって』と言われてしまいました(笑)」

本郷「隆一さんはすごくいい男なんです。優しいし、かっこいいし、あまり多くを語らないけど、尊敬できる。すごい素敵な男性なので、まさに僕と一緒だなと思いました(笑)」

中条「同意見です!」

本郷「ふざけて言ったのに、何か変なことになってしまった(笑)」

――本郷さんは17日から放送されるNHK「大江戸もののけ物語」(金曜午後8時~、BSプレミアム、連続5回)では、妖怪の天の邪鬼(じゃく)役を演じています。役の演じ分け、切り替えはどのようにしましたか。

本郷「役者さんで、『役に引っ張られるんです』みたいなことってあると思うんですけど、自分には当てはまらないですね。僕は最大効率で楽をしたいので(笑)、『よーい、スタート!』から、『カット!』までしか集中してないんです。だから、切り替えは不要なんです」

中条「そう、現場でも、ずっとリラックスしているんですよ(笑)」

本郷「それは『本番を100%にするために、あえて休んでいる』、と言っております。中条さんは、カメラが回っていない間も、すごい現場を明るくしてくださりますよね」

中条「あ、急にフォローされるとは思わず(笑)」

本郷「ニコニコされていて、素敵でした」

中条「本郷さんがすごく人気があるのがよく分かりました!」

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