中条あやみは「天真爛漫」、本郷奏多は「愛情深い人」 共演して気付いた互いの魅力

「56年目の恋」(C)NHK
「56年目の恋」(C)NHK

中条「ジャガイモの皮を包丁でむく練習をいっぱいしました」

――共演しての印象は?

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中条「噂では、本郷さんはキレイ好き。独特な雰囲気を持たれた方なんですが、よくよく話すと、通りを歩いているワンちゃんを見て、『かわいいな』みたいな感じでみていたり、生き物を愛でる精神を持っていらっしゃるな……と」

本郷「え、それはどういう意味ですか?」

中条「テレビで拝見していたイメージと違い、愛情深い人なんだな、と思って意外でした」

本郷「(笑)」

本郷「中条さんは周りをすごく明るくしてくれる方。僕も勝手な印象で、どっちかっていうと、クールな方なのかなと思っていました。実際は明るく天真爛漫。お仕事に対してはすごく真面目。熱心で努力されている方なんだなと思いました」

中条「(笑)」

――料理人の役ですが、役づくりについてお聞かせください。

中条「昔の時代にタイムスリップする話なので、ジャガイモの皮をピーラーではなく、包丁でむく練習をいっぱいしました。料理人の方に教えてもらって、盛り付けをきれいにできる練習もしました」

本郷「中条さんほど、実際に料理するシーンはなかったので、そんなにやってないです。中条さんはスケジュールの中に料理練習も組み込まれ、すごいやっていらっしゃったのを見ていました。現場でもとても頑張っていらっしゃいました」

――時代を越えて、惹かれ合う物語。お互いにどんなところに惹かれ合ったと思いますか。

中条「沙織がタイムスリップしたときに、自分が生ゴミだと思っていた野菜くずを、隆一さんがスープにして、近所の方に提供したり、妹の夢を叶えるために、頑張ります。包容力があって、昔気質の男性で、素敵だなって思っていました」

本郷「沙織さんは、56年先の未来からやってきた人間なので、自分の常識では考えられないような行動をします。隆一は最初、変な奴だなと思って、接しているんですけど、女性はあまり自分の意見を言わない、男性についていくのが当たり前だったのではないかという昭和の時代の中で、自分の意見をはっきりと言い、強い意志を持っている。自分を出していけるってすごく素敵じゃないかと感じたんだと思います。違う世界から来たのに、“私はそこで生きていくんだ”というメンタルの強さもいいですね」

(後編に続く)

□中条あやみ(なかじょう・あやみ)1997年2月4日生まれ、大阪府出身。2011年よりモデルとして活動をスタート。2014年に「劇場版 零~ゼロ~」で映画初主演。17年、「セトウツミ」で第71回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞。同年、「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞。主な作品に「ライチ☆光クラブ」、「覆面系ノイズ」、「ニセコイ」、「雪の華」、20年公開予定の「水上のフライト」などがある。

□本郷奏多(ほんごう・かなた)1990年11月15日生まれ、宮城県出身。2002年の俳優デビュー後、主演映画「テニスの王子様」を始め、「GANTZ」、「進撃の巨人」、「いぬやしき」、「鋼の錬金術師」などの大ヒット漫画原作の実写作品で注目を集める。近作は映画「キングダム」、「Diner ダイナー」など。NHK特集ドラマ「大江戸もののけ物語」では主人公の前に現れる妖怪天の邪鬼、大河ドラマ「麒麟がくる」では関白近衛前久を演じる。

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