櫻坂46の1期生・小林由依が万感の卒業コン 8年半のアイドル人生は「青春だった」

アイドルグループ・櫻坂46が1日、東京・国立代々木競技場 第一体育館で小林由依卒業コンサートを開催。1期生としてグループを支えた小林が、約8年半のアイドル人生に別れを告げた。

卒業コンサートに登場した小林由依【写真:上山陽介】
卒業コンサートに登場した小林由依【写真:上山陽介】

活動休止中の1期生・小池美波も駆けつける

 アイドルグループ・櫻坂46が1日、東京・国立代々木競技場 第一体育館で小林由依卒業コンサートを開催。1期生としてグループを支えた小林が、約8年半のアイドル人生に別れを告げた。

 1999年10月23日、埼玉県生まれの小林は、2015年8月に欅坂46の1期生オーディションに合格。平手友梨奈ら初期メンバーとグループの歴史を築き、卓越したダンススキルと表現力で中心メンバーとなり、18年の『NHK紅白歌合戦』では、平手に代わってセンターを務めた。

 20年10月に、グループは櫻坂46に改名。卒業発表の際に更新したブログでは、「改名時は胸を張ってグループの名を言えないこともありましたが、今は胸を張って、誇れるグループになれた実感があります」と思いを明かし、「経験値が上がり先のことを考えた時、この言葉を皆様に伝える時が来たんだと思います。私、小林由依は、櫻坂46を卒業します」とつづった。

 会場が小林のメンバーカラーである青と黄色のペンライトで埋め尽くされ、アイドル人生最後のステージが幕開け。小林がパンツスタイルの衣装で登場すると、『ジャマイカビール』をオリジナルメンバーの遠藤光莉・藤吉夏鈴と最後の披露。小林のソロダンス、森田ひかる・山崎天が加わってのパフォーマンスからメンバーが集結して『摩擦係数』、続く『断絶』でも会場のボルテージを上げ、オープニングブロックから至高のダンスで見る者を魅了した。

 欅坂46時代の楽曲『危なっかしい計画』で会場全体が欅カラーの緑色に染まると、小林が「腕ちぎれるまで回せ!」と煽り、Buddies(櫻坂46ファンの総称)とタオルを回して会場をひとつに。明るく弾ける『Anthem time』では3期生とキュートな笑顔を振りまき、ファンとの絆を確かめ合う『Buddies』の間奏では「たくさんの愛をくれてありがとうございます。Buddiesのみなさん大好き!」と両手で大きくハートを作り、愛の言葉を絶叫した。

 後半ブロックは、『BAN』『承認欲求』『Start over!』といった歴代のシングルナンバーで会場の盛り上がりは最高潮に。自身がセンターを務めた『隙間風よ』で、集大成ともいえる圧巻のパフォーマンスを見せ、本編を締めくくった。

 アンコールでは、卒業ソロ曲『君がサヨナラ言えたって・・・』を披露。美しい歌声に会場が包まれ、神秘性すら感じさせるダンスパフォーマンスに、アイドルとして歩んだ8年半の思い出がフラッシュバックし、Buddiesから大きな拍手が送られた。

 たくさんの花があしらわれたドレスで再登場した小林は、3期生には「1年前に入ってきてくれて、すごく櫻坂の雰囲気とかも、もっと明るくなった。本当に3期生がかわいくて、すごく大切な存在です。入ってきてくれありがとう」とメッセージ。2期生には、「欅坂として入ってきてくれて、あまり思うような活動をさせてあげられなかった気持ちが大きくて、申し訳なかった気持ちが最初にきてしまう」と思いを明かし、「間違いない櫻坂として2期生が先頭に立って、ここまで愛されるグループにしてくれた。いつまでも感謝の気持ちでいっぱいです。責任感はみんなで分け合って、みんなで櫻坂をどんどん愛されるグループにしていってくれるとうれしいなと思います」と伝えた。

 同期である1期生へ向けては、「8年半、毎日一緒にいて喜怒哀楽、全部の感情を共有し合った1期生なので、これから活動していくにあたって、楽しんで幸せに活動していってくれたらうれしいです」とスピーチ。「みんなをテレビで見れることを楽しみにしています。ありがとうございます」と話し笑顔を見せた。

 Buddiesには、「みなさんがいなかったら、私たちの存在はないので、私が存在している意義、理由をみなさんのおかげで知れた。大それた人間じゃないのに、1人の人生に影響を与えるような活動をしていたんだなと不思議な気持ち。自分がそこに存在していたという誇らしさでいっぱいです。私が私でいさせてくれて、本当にありがとうございました」と感謝。

「すごくつらかったこともあるんですけど、こうやってライブできたことも楽しかったし、メンバーと楽屋にいる時間も楽しかった。そういう時間が私にとっての青春だったなと思います。みなさんも、みなさんの中での青春を思い出したときに、小林由依というのがいたなって思い出してくれるだけで、私は幸せですし、みなさんの記憶の片隅にちょこっといたら、これからもうれしいなと思います。8年半、たくさんの方に支えられて、私は幸せに今日まで生きて行くことができました。本当にありがとうございました」と万感の思いを語った。

 スピーチを終えると、上村莉菜、齋藤冬優花、さらに昨年10月から活動を休止している小池美波が駆けつけ、1期生4人で『タイムマシーンでYeah!』を披露。後輩メンバーの山崎天・田村保乃らが涙を流し、旅立つ先輩へ感謝の思いを伝えると、小林は『櫻坂の詩』をメンバー全員と歌唱して、卒業コンサートは幕を閉じた。

○2024年2月1日/櫻坂46「小林由依卒業コンサートDay2」セットリスト/国立代々木競技場 第一体育館

M01 ジャマイカビール
M02 摩擦係数
M03 断絶
M04 五月雨よ
M05 最後の地下鉄に乗って
M06 僕たちのLa vie en rose
M07 危なっかしい計画
M08  Anthem time
M09  Buddies
M10 偶然の答え
M11 桜月
M12 Nobody’s fault
M13 BAN
M14 承認欲求
M15  Start over!
M16 隙間風よ

EN1 君がサヨナラ言えたって・・・
EN2 タイムマシーンでYeah!
EN3 櫻坂の詩

※山崎天の「崎」はたつさき

次のページへ (2/2) 【写真】「小林由依卒業コンサート」実際のステージの様子
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