プロレス通も夢中にさせる傑作漫画たち バスケ漫画にも屈指のプロレスエピソード

アニメ『キン肉マン』の新シーズン制作が発表され、プロレス作品が注目を集めている昨今。胸がアツくなるような名作プロレス漫画を探しているプロレスファンも多いだろう。そこで本記事では、プロレス通も夢中になる名作プロレス漫画を紹介する。

1・2の三四郎 1巻(小林まこと/講談社)
1・2の三四郎 1巻(小林まこと/講談社)

プロレスの熱気が漫画からあふれてくる『プロレススーパースター列伝』

 アニメ『キン肉マン』の新シーズン制作が発表され、プロレス作品が注目を集めている昨今。胸がアツくなるような名作プロレス漫画を探しているプロレスファンも多いだろう。そこで本記事では、プロレス通も夢中になる名作プロレス漫画を紹介する。

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 最初に紹介する『1・2の三四郎』(作:小林まこと)は『週刊少年マガジン』(講談社)で1978年から83年まで連載されていた作品で、ギャグ要素がありながらも読み進めると一気に読んでしまう魅力にあふれている。

 運動神経抜群の主人公・東三四郎は高校時代にラグビーや柔道で活躍し、高校卒業後は夢だったプロレスのリングでライバルたちとアツい戦いを繰り広げる。また、『1・2の三四郎2』での、所属していた一大勢力「新東プロ」が倒産したことでバラバラになってしまったプロレス界を立て直そうと奮闘する姿も見どころだ。

 プロレスの試合では、個性あふれるさまざまなレスラーたちと三四郎がストロングスタイルで死闘を繰り広げ、プロレスファンも見入ってしまうほど迫力満点なシーンが満載だ。SNS上でも「人生で一番繰り返し読んでいる漫画」「古い作品だけどプロレス漫画のなかでも読んでおくべき名作」など、同作品を推すファンの声が寄せられている。

 また、1980年から83年まで『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されていた『プロレススーパースター列伝』も名作プロレス漫画として忘れてはいけない作品だ。同作は、実在のプロレスラーを題材にしてエピソードを作り上げたため、プロレスラーが実名で登場しているのも魅力。また、彼らの証言を参考に描かれるエピソードは、リアルで臨場感にあふれているため、プロレスファンからも「感情移入できる」とアツい支持を受けている。

 原作者の梶原一騎氏による創作エピソードも多いというが、テレビでしか見ることができない人気レスラーの苦悩や半生を漫画を通して知ることができる同作品は、プロレスファンのバイブルといっても過言ではないだろう。

 SNS上では「レスラーの独特な言い回しはいつの間にか見入ってしまう魅力があった」「読むだけでプロレス全盛期の熱量と魅力を感じる」など、プロレスファンからの肯定的な意見が多い。70~80年代というプロレス全盛期の熱気と感動が感じられる同作は、プロレスファンに限らず幅広い世代の漫画愛好家に読んでいただきたいおすすめの漫画だ。

 最後に紹介する漫画は、プロレス漫画ではなくバスケ漫画『リアル』(作:井上雄彦)の13巻である。同巻では、交通事故で脊髄を損傷し車いす生活となったプロレスラー・スコーピオン白鳥がまだ自分の足で立てない状態のままリングに復帰するエピソードが描かれている。

 リングのロープにつかまっていないと立っていられない状態の白鳥。それでも、自分の弱さに愛想をつかされ出ていってしまった家族や、自身のプロレスに対する思い、また長年支え続けてくれたファンへの感謝の気持ちをすべて背負い試合に挑む。

 試合終盤、対戦相手・松坂の決め技「ゴドゥヘル」をくらってもなんとかリングに這いつくばり戦い続ける白鳥の姿は涙なしには見られない。同作は白鳥が試合を通して自分の弱さに打ち勝ち「強さ」を体得していく過程を見ることができる。まさにプロレスの真髄が詰まった名エピソードといえるだろう。

 SNS上では「プロレスのすべてが詰まっているから絶対読んでほしい」「白鳥がカッコ良すぎて興奮したしアツくなった」など、同作品を推すコメントがあふれている。

 プロレス熱がじわじわと上がっている昨今、プロレスの魅力を名作漫画で堪能するのもいいかもしれない。

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