内田理央、結婚コメディーで「グッときた」瞬間 “頑固オヤジ”が令和の価値観にアップデート

女優の内田理央(31)が、コメディーで新境地を開く。8日(※)からスタートするBS松竹東急のオリジナルドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」(毎週土曜、午後11時)で主演を務める。演じるのは、個性豊かな“彼氏たち”を次々と実家に連れて来ては結婚相手として両親に紹介する自由奔放な娘の役だ。1話完結型のホームコメディーで、シットコムに初挑戦だ。ユニークな役柄と、“家族”を感じたという撮影について聞いた。

内田理央はドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」で主演を務める【写真:舛元清香】
内田理央はドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」で主演を務める【写真:舛元清香】

升毅は“頑固オヤジ”役、美保純は理解者の母役 BS松竹東急の主演ドラマ

 女優の内田理央(31)が、コメディーで新境地を開く。8日(※)からスタートするBS松竹東急のオリジナルドラマ「お父さん、私、この人と結婚します!」(毎週土曜、午後11時)で主演を務める。演じるのは、個性豊かな“彼氏たち”を次々と実家に連れて来ては結婚相手として両親に紹介する自由奔放な娘の役だ。1話完結型のホームコメディーで、シットコムに初挑戦だ。ユニークな役柄と、“家族”を感じたという撮影について聞いた。(取材・文=吉原知也)

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 本作の主人公・矢吹なぎさは、雑誌編集の仕事で出会った彼氏を実家に連れて来る。世の中の変化に疎い“頑固オヤジ”の父・慎太郎役を升毅、娘の良き理解者で美容と韓国ドラマが大好きな母・時子役を美保純が演じる。一軒家を舞台に、娘の結婚をめぐるドタバタ劇を通して、家族の愛を描く。

 なぎさの役をどう理解し、演じたのか。

「毎話1人の彼氏をお父さんお母さんに紹介して、次の回はまた新しい彼氏を連れて来る。ちょっと熱しやすく飽きやすいタイプなのかなと思いました。なぎさ本人はすごく明るくて表情豊かです。笑ったり泣いたり怒ったり。ハッピーなタイプなんですよ。そのまんま楽しく明るく演じさせていただきました。

 最終話に向かう中で、感動的なシーンがあったりします。本当に、『笑いあり、涙あり』というフレーズがすごくぴったりで、一番合うドラマになっていると思います」

 長年演技の世界で活躍してきた升と美保との本格的な共演は初めてだ。緊張もあったというが、リハーサルで自信を持つことができたという。

「ベテランのお二人だったので、最初はどんな方たちなんだろうと構えてドキドキしていたのですが、実際にお会いしてみると、もう本当に優しくて楽しいお二人で。リハの時点で『家族だ』という感じになりました。『このお二人と一緒に演じられるなら大丈夫だ』と確信しました」

 美保の人柄と対応力、升の安定感から学んだことが多いそうだ。

「美保さんは少女のような方と言いますか、かれんでおちゃめでした。せりふに結構アドリブを入れられていました。それに監督さんから『美保さん、ここで踊ってみてください』とオーダーが入っても柔軟に対応されて、すごくすてきなダンスを披露された場面が印象的でした。升さんは心が大きく、何でも受け止めてくださる方だったので、私がどんなお芝居をしても、升さんが絶対に次の段階にストーリーをつなげてくださって。大きな安心感がありました。もう大信頼です。お二人のお力があって、いい形で撮影ができました」。

撮影現場の雰囲気を良くするために人一倍気配りを欠かさない

 ワンシチュエーションでシットコム形式のコメディー。初挑戦の手応えは。

「テレビドラマの撮影とは言いつつも、舞台演劇のように正面を向いて演技をするなど、本当に舞台をやってるかのような雰囲気でした。しかも毎回さまざまなタイプの彼氏が登場します。うまく切り替えて演じ切れるか、そこに不安を感じていましたが、それこそ家族3人のチームワークを発揮して撮影ができました。升さんと美保さんが、お父さんお母さんだったからこそ乗り越えられたと思っています」

 内田をいつもそばで見ているマネジャーたちは、口をそろえて「気遣いの人」と評価する。撮影現場の雰囲気を良くするために、人一倍気配りを欠かさないという。本人はどう思っているのか。

「自分では何かができているということはちょっと分からないのですが、今回も精いっぱい頑張りました。猛暑だったり、コロナ禍が再び拡大する中で、大変なことが多かったです。そんな中でも、みんなでチームワークを大事にできたらいいなという思いで、必死にやっていました」

 コメディーの中にも、人生のヒントになるようなテーマが織り交ざっているという。

「全体的にコメディーではあるのですが、毎回ちょっと感動的なシーンも入っています。それに、お父さんは昭和の“頑固オヤジ”のような考え方を持っているのですが、柔軟なタイプのなぎさとなぎさの彼氏によって、令和の価値観にアップデートしていくんです。何かをかたくなに拒むのではなく、いろいろな人を受け入れること。それを描いているところは、すごくすてきだなと思いました。お父さんは『男はこうじゃなきゃいけない』というところから、価値観がどんどん柔らかくなっていきます。そうやってお父さんが変わっていく姿を見て、演じていながらもそこにグッときました」

 そんなハートウオーミングな本作をどんな人たちに見てもらいたいか。

「お茶の間でみんな一緒に見ても楽しめると思いますし、家族が遠いところにいたり、今一人暮らしで頑張っている人たちに、『ああ家族っていいな』『こうだよな』と、愛を感じてもらえたらうれしいです」

※10月8日はナビ番組、第1話は10月15日放送

□内田理央(うちだ・りお)1991年、東京都出身。雑誌「MORE」レギュラーモデル。2018年放送のドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に出演し、同作で第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞を受賞。出演ラッシュが続いており、22年10月には映画「耳をすませば」に出演予定。その他、20年からYouTube「だーりおCHANNEL」を開設、22年9月からは文化放送「内田理央のレコメン!FRIDAY」でメインパーソナリティーを務めるなど、多岐にわたって活躍中。

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